2006年GW トカラ列島(宝島、悪石島、平島、諏訪瀬島)その7

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今日は諏訪瀬島に一旦戻る。昨日の船の中で係員が海が荒れる可能性があることを言っており、少し心配になってきた。宿のご主人が平島の駐在員で、コミュニティセンターまで一緒に行って諏訪瀬島までのチケットを購入。そして港まで連れて行ってもらう。

海を見るととても波が高い、2mはゆうに超えているだろう。時折波しぶきが岸壁を超え、海を覗き込んでいたので濡れてしまう。なんとか船は接岸するもののタラップは激しく動き、まずは下船客が島に降り立ち、その後に私が乗船。乗船後一安心する。次の諏訪瀬島ではまず船は着岸して鹿児島へ戻ることが出来るだろう。
大荒れの港

入れ違いに平和荘に泊まる人が車に乗り込む。人が出入りするのが宿の日常であることを感じる。

キャンプ場の情報は聞いていなかったので宿にする。SHIMADASのコピーの一番上に載っていた民宿「山木」に船の中から宿に電話をかけると、何とか一人泊まれるとのことだ。早速申し込む。
しばらく船に揺られ、船は隣の諏訪瀬島に到着。今回トカラ4島目の訪問だ。しばらく民宿の車を探していると、別の民宿の人に「うちに変わったよ」と言われ、事情を聞くと民宿「山木」では手違いで泊まれなくなり、民宿「御岳」に振り変えられたとのことだ。荷物を港に下ろそうとすると、「隣の待合所に入れてくれ」と言われた。火山灰が荷物に付着して宿の中に入ってしまうのを防ぐためらしい。言われるままに荷物を待合所に入れ、しばらくして民宿の車に乗る。宿泊客は私と釣りのカップルの合計3人だ。他の民宿は宿泊客も多いようだ。
諏訪瀬島の火山灰よけのシェルター

車に10分くらい揺られ、民宿「御岳」に到着。外観はとてもきれいな建物だ。最近建てたかリフォームしたのだろう。入ると内装もきれいだ。部屋に入って畳に荷物を置こうとしたら、火山灰が着くのか机の上に乗せてくれと言われたので従う。荷物を置いて、宿で地図(5000分の1)をもらい、まずは島内散策に繰り出す。まずは出張所で鹿児島までのチケットを購入。お金はそろそろやばくなってきたが、帰りのチケットが買えなければ、お金を下ろすところがないために島を永遠に脱出できなくなってしまう。
諏訪瀬島の証拠写真

山に登ろうと思い道を進んでゆく。道端には黒い火山灰が積もっており、火山の島を実感させる。しかしながら途中牧場に入ると、どこが山へ続く道か分からなくなってきた。仕方が無いので予定を変更して、島の南側を回ることにする。集落のメインストリートを散策し、まずは島の西の港までおそらく20%を軽く超えると思われる急な坂を降りてゆく。自転車では登ることはおろか、下ることさえままならないだろう。その後牧場を回って島唯一のトンネルを抜ける。
島唯一のトンネル(上には飛行場)

トンネルの上に空港があり、空港に向かう。早速空港に入ってみる。建物はないようで広い滑走路だけがある。空港はヤマハがリゾート開発の一環として作ったのだが、今は誰も使っていない。
飛行場
草の茂みをかき分けて端まで進んで行き、ここから集落方面を見ると眺めはとてもよい。その後近くの発電所を外から見る。昔建てられたヤマハのリゾートホテル跡を散策するも最初は建物が見当たらなかった。奥に進んでゆくと、平屋建ての朽ち果てそうな建物が目に入った。中はベッドやテレビがそのまま置かれているが夜はとてもこわいだろう。廃墟マニアにはたまらないだろうが、気味が悪いのでしばらくして退散する。
リゾートの跡

その後宿に戻って昼食。島には食堂がないため、宿は昼食込みの1泊3食の設定になっている。今日、公民館で島への転入者の歓迎会が行われるとのことで、私もお誘いを受けた。
民宿 御岳

昼からは山に登ろうと思ったが、雲行きも怪しいのでやめて、集落の北部を散策する。藤井富傅の墓や神社、牧場を散策。途中に枯れ沢があり、黒い火山灰で埋め尽くされていた。

道端のユリ
神社のタケノコ
牧場

宿に戻り休憩して、5月末あたりにオープンするキャンプ場付近を散策する。宿から歩いて2,3分のところにあり、山は一望できるロケーションだ。トイレ(まだオープンしていないので開いていない)や水場もきれいに整備されていた。近くに野いちごが生っていたので摘んで食べてみると美味くはなかった。友が島で摘んだコケモモはおいしかったのだが。しばらく東屋で雨をやり過ごす。

その後宿に戻って風呂、夕食にする。公民館の歓迎会に行くも、参加者は島の人ばかりのようで入るのをためらわれた。しかし勇気を振り絞ってお邪魔する。やどのおばさんにジャグリングを披露したい旨をつたえ、自治会長さんの許可をえて披露させてもらう。みんな酒が入っているので盛り上がった。披露してよかったと思った。その後お開きまで島の人たちと飲んで、車で宿まで送っていただき就寝。




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