2006年GW トカラ列島(宝島、悪石島、平島、諏訪瀬島)その6

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今日は平島へ行く。温泉のキャンパーも悪石島を出て口之島や中之島に行くとのことだ。テントを撤収し、バイクのキャンパーを残して2人で港まで歩いていく。キャンプ場に来るときは車で送ってもらって楽だったが、キャンプ場からは歩いて坂を越えなければならない。結構きついが一気に上りきってしまう。

平島の地図を見ると、キャンプ場まで歩いて40分くらいかかりそうだ。おまけに集落からもかなり遠そうだ。これまでキャンプが5泊続いているのでそろそろ疲れてきそうだ。民宿に泊まることにする。平和荘というところだ。港について平島の民宿に電話を入れると、今日泊まれるとのことだ。トカラのどの島の民宿もそうなのだが、他に食堂もないので1泊3食と決まっている。

小宝島から上り便の船がやってきた。見ると宝島でご一緒した社長さん、悪石1泊目でご一緒した元自転車乗りのキャンパーも乗っていた。みんなこの上り便で鹿児島に戻るのだろう。

船に乗り込み乗船手続きを行う。今日から海が荒れて来るそうで、もしかしたら平島に接岸できないかもしれないとのことを係の人が言っていたのを聞く。平島から帰れなかったらどうしようか、とちょっと不安になるも平島に行くことにする。最悪会社に連絡を入れて有給を使えばいいだろう。

ダ・ヴィンチコードは全て読み終えたので、フェリーとしまに寄付する。ロビーに本が陳列されており、乗客が借りれるようになっている。早速ダ・ヴィンチコードも並べられた。

諏訪瀬島まで社長さんたちと最上階の食堂で宴会、別の人に聞くと島旅MLのメンバーだそうだ。

船は諏訪瀬島に接岸、トカラで2番目に大きな島で見る限りとても大きい島だ。ここでも何人か乗り降りした。

途中トビウオの大群の滑空を眺めながら船は平島へ、みんなに別れを告げて下船するも、下船したのは私一人だった。乗船する人は多い。おそらくは明日明後日に船が接岸できない可能性があるからだろうか?
平島の港1
平島の港2

一抹の不安を抱えながら民宿の車に乗り込む。平島の名前とは裏腹に、道は坂道ばかりだ。この島でも牛が多い。聞くと基幹産業が放牧中心とのこと。

10分もしないうちに民宿に到着。今日の宿泊客は私一人だ。早速部屋に荷物を入れる。部屋にテレビがあったので、5日ぶりにテレビを見る。ここしばらくは情報が全く入らなかったのでとても新鮮に感じる。
民宿 平和荘

早速の昼食、部屋に持ってきてもらう。メニューは中華丼、味噌汁、その他小鉢。久々に自炊以外の食事だ。自分で炊いた米と違って美味い。

しばらく部屋でごろごろして、島を散策しに行く。ここ平島は、トカラで唯一全部の島を見渡せるポイントがあるとのこと。

まずは集落を散策する。細い道がいろいろあって分かりにくい。コミュニティセンターに島の地図の看板があったので記念撮影。
証拠写真

集落の中に大きなガジュマルの木がある。神社には立派なガジュマルの木がある。
島立神社

コミュニティセンターの裏にテントが数張り張られている。

島を回って東側の展望台まで歩いてみる。途中牛が放牧されているのを横目に3,40分くらい歩くと広場に到着。炊事等もあるのでここがキャンプ場なのだろう。ここから悪石島、諏訪瀬島、中之島、小がじゃ島、がじゃ島が見える。空気が澄んでいたら他の島も見えるのだろう。
キャンプ場?
水道をひねってみるも水は出ない、民宿にして正解だった。ここまで重い荷物を担いで坂を越えて、挙句の果てに水が出ないだとしんどさも100倍になるだろう。
展望台があるので上ってみると、小さな看板に島の方向、名前が書いてある。

再び来た道を引き返す。途中の牧場で誰もいないのを見はかり、牛の前でホーミーをやってみる。牛がこっちを見ている。やはりホーミーは動物を集めるのか?比較用にホーミーなしで声を出す。やはり牛がこっちを見ている。牛は声に反応するようだ。

牛をからかいつつ集落まで戻る。今度は山を目指してみる。途中で双眼鏡などを持った女の人に出会い、話を聞いてみるとバードウォッチングに来たとのことだ。コミュニティセンターの裏のテントの人とのことだ。

地図(2万5千分の一地形図)に山への道が乗っており、参考にして進んでいくも途中で全く山への道が分からなくなってしまった。畑らしいところに出るのだが、道が途切れてしまっている。たぶん草で隠れているのだろう。めんどくさくなったので再び集落へ、そしてコミュニティセンターの庭のベンチでしばらく佇む。しばらくすると若い男の人が来たので話しかけると、先ほどの女性と同じくバードウォッチングに来ていた。おそらくは同じサークルだろう。聞くと、九州初観測の渡り鳥がいるそうでそれを狙って平島だけに絞って数日間いるらしい。1日もあれば島中を歩いて回ることができるので、ここ平島を選んだそうだ。

コミュニティセンターには「あかひげ温泉」という温泉が併設されているが、火木土の夕方しか開いていない。今日は金曜日なのでやっていない。トカラ全島の温泉を巡ろうと思ったら、曜日限定の温泉もあるので巡るのも大変だろう、と考えつつ私もここのあかひげ温泉にも入ってみたくなった。

夕日が撮影できるポイントを探してみると、土砂置き場のようなところから水平線がきれいに見える。今日は雲が出ているので無理だが、将来ここの島に再度来ることがあったときに撮影してみようと思った。

宿に戻り、夕食。料理はおかずが6皿とボリュームもある。夕食後、夜の集落を散策する。人は誰もおらず、時折猫がこちらを見ている。

宿に帰って寝る。お金はだいじょうぶだろうか?次の諏訪瀬島で宿に泊まったらお金もぎりぎりしか残らないだろう。まあ、お金を使う場所も無いだろうし、帰りの鹿児島までにチケットを買う金さえあれば大丈夫だろう。


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