2006年GW トカラ列島(宝島、悪石島、平島、諏訪瀬島)その5

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今日もここ悪石島に連泊する。キャンパーのうち一人が下り便で小宝島に渡るのでキャンプ場で彼を見送る。
今日は晴れているので山(標高600m弱)に登ってできたら集落まで歩いて島をぐるっと回ってみよう。
キャンプ場近くに遊歩道入り口があるので、そちらを回ってみる。南国の植物に囲まれ、まるでジャングルの中を歩いているような錯覚に陥る。10分くらい歩いたら出口だ。ちょうどフェリーが島を離れているのが目に入った。それから歩き、悪石島の看板で証拠写真を撮っていると、大きなバイクが立ち止まった。キャンプするとのことでキャンプ場の場所やキャンパーのことを話し、別れる。

悪石島の証拠写真


港全景


途中の坂は急で、自転車ではとても登りきれないだろう。途中休みながらキャンプ場から2時間くらいで山頂に到着した。周りは竹などが邪魔をして風景が全く見えない。
山頂には下からも見えたがNTTの施設のアンテナが数本立っている。手前に新しい建物(当然立ち入り禁止、施錠もされていた)奥に古い建物(NTTの旧無線中継所)と鉄塔が建っていた。立ち入り禁止がどこにも無く、門が思いっきり開けられていたので入って散策する。 鉄塔を見ると、ぼろぼろにさび付いているがはしごもあって登れそうだ。手すりもさび付いているので注意しながら登っていく。広いところが3段、その上に狭い部分(4畳くらいのスペースだろうか?)あるが、風も強く手すりもさびて怖いので広い部分の2段目まで登る。下に鉄板をはわせているがさびていて抜けそうで怖い。丈夫そうな梁の部分を選んで恐る恐る歩いてゆく。特に高いところが怖いわけではないが、ここはさびて抜け落ちそうなので怖い。端に手すりがあるが、ぼろぼろにさびているので体重はかけられそうに無い。集落や周りの海を見下ろせ、眺めはとても良い。

タワー外観


タワー(2段目)からの風景


実はボロボロのタワー

しばらくするとバイクの人が来たので、上から挨拶する。バイクの人も登ってきた。しばらく上で話し込み、恐る恐る下に下りていく。
建物(無線中継所)はここしばらくは全く使われてた形跡が無い。回り一面蔦が張っており、ちょっと古めかしい洋館を連想させる。ドアはどこも固く施錠されており、入ることはとうていできそうにない。

バイクの人が戻り、とりあえず集落を目指し歩いて下る。途中牧場などをのんびり見たりして集落に立ち寄る。商店は昼休みで閉まっていた。神社も結構あるようだ。当然ボゼの説明の看板もある。集落はここ1箇所に固まっている。集落だけなら歩いて30分もすれば全てを回ることができるだろう。

集落から外回りの道を回る。どこに行っても牛がいる。急な崖に獣道を作って、牛は獣道を移動する。トカラの基幹産業はどこの島でも放牧のようだ。





キャンプ場まで戻る。相当歩いたので湯泊温泉に入って疲れを癒す。夕食後にキャンパー3人でしばらく飲み、真夜中に露天風呂にゆっくりと浸かる。

明日は第三の島、平島に移動しよう。SHIMADASのコピーを見ていたら、小さい島だが結構見所があるようだ。さんご礁の上で牛が瞑想?どういうことだろうか?
最初に宝島に来ることだけは漠然と決めていたが、他のどの島に行くかは決めていなかった。島数を稼ぐか、どこかにゆっくり滞在するかも決めていなかった。平島に1泊すれば、次の下り便で諏訪瀬島に戻って、と島数を稼ぐこともできる。



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