北海道旅行レポート 道東根室編 (更新 1998.8.31)
 車石からの帰りに花咲港小学校に立ち寄ってみると・
・・・・

 小学校の校舎の中に博物館開設準備室なんてのがあっ
た。入ってみる事にする。小学校に入るなんて何年ぶり
かな(^^) 記帳して廊下を進んで資料室に入ってまず目
につくのがアイヌ人各勢力の酋長達のイラストだ。この
イラストが実に美しい。(写真を残さなかったのは失敗
だな)西洋画というより現代コミック画タッチだが、捕
鯨船に乗っていた西洋の画家が描いたものだろうか?
 更に資料室を進むと、

 これはビックリ! 南樺太と北サハリンの日露国境線
に置かれた4っつの境界標の1つ(本物!)である。
 4っつのうち3っつはソビエトの侵攻後、スターリン
の命令によって破壊されたらしいが、1つはロシア人が
記念に持ち帰って保存していたらしい。境界標はこれだ
けで地面に置かれていたのではなく、もっと大きな台座
に乗っかっていたそうだ。

 ついに納沙布岬だ。もう昼間だというのに寒い寒い(^^)
北方館に逃げ込んで暖房にあたってしばらく体を温める。
北方館の展望室からは北方領土の水晶島と、その手前に
ある灯台が良く見えた。あんなすぐ近くに見える灯台が
ロシア占領地なのかぁ。

 寛政のアイヌ人武装蜂起の際に殺された倭人の為の墓
標。この墓標は霧多布の海岸に捨てられているのを発見
されて、この納沙布岬に移設された。この墓標を作った
のは殺された倭人の家族で、作った墓標を船で戦闘のあ
った国後択捉根室周辺に運ぶ途中で難破し、海岸に漂着
したのではないか、との事らしい。

 黄金色の草原をつっきって根室市街へ向かう。北方原
生花園という事だが、花はぜんぜん咲いていない。かな
り遠くまで木の生えていない広い草原の景色に酔いしれ
る。
 根室の町で軍資金と今晩の為のホッカイロを補給する。
中心部のスーパーでFILMを買ったらおやつをいっぱい貰
ってしまった(^^)

 温根沼大橋のたもとから見た根室半島側。

 風蓮湖に出た。春国の砂洲が櫛の形をしていてとても
不思議な風景。砂洲に渡る橋があるので渡ってみる。

 海鳥だ。海鳥だ(^^) 写真をパチリ。

 櫛型の砂洲で遊ぶ海鳥達。

 国道44号線を外れてActy号で草原を走り回ってみた。
遠目には広い草原でも、実際に走ってみると草が深くて、
草の中に岩や穴が隠れているのが怖くて、スピードを出
せなかった(^^;

 R44からR243、R244に入り、道道475のハマナスロード
へ。
 ハマナスロードの終点から見える風蓮湖と海の境界。

 ハマナスロードから見る根室湾。
 ハマナスロードから国道244に戻り、巨大な砂洲、
野付崎を目指す。国道244から砂洲の上を走る道道950
へ。

 砂洲の右側、野付湾は波1つなく、鏡の様に静か。

 砂洲の左側、根室湾は大きな波が打ち寄せる。

 野付崎に到着。そこは目の前に巨大な国後島が迫って
いた。見えてる山は爺爺岳か?

 カメラを左にふると泊村の極東ロシア軍の建造物が見
えた。

 カメラを右にふると泊湾の軍港らしきものが。

 とうとう4月30日も夜がふけてきた。国道244に
戻り、伊奈仁カリカリウス遺跡に寄ってみたが、博物館
はもう閉館で、回りのサケ漁の古い建築物を見てるうち
にすっかり暗くなってきた。

 それでも完全に暗くなる前にカリカリウス遺跡を見よ
うと国道から農道に入ってみたが、遺跡を見つける事は
できなかった。やはり公園入口から歩いて入らないとい
けないようだ。完全に暗くなったので道道774に入っ
て、川北で給油し、中標津の街で食料を買い込み今晩の
寝床、開陽台へ向かった。

 開陽台に向かう道は、真っ暗な中をどんどん坂を登っ
ていくので、気分はどんどん盛り上がってくる。遠くの
車のヘッドライトが幻想的。
 開陽台に到着すると・・・寒い!むちゃくちゃ寒い!
寒さで上下の歯を噛み合わせる事ができない(^^; 展望
台に行ってみると、トイレの中はライダー達の避難所と
なっていた。円形劇場の様な展望台に上がると、うっす
らと明かりの灯ったテントが2つ3っつ・・・寒いだろ
うな(^^; 写真は展望台から見た中標津の街の明かり。
 上を見上げると満天の星空。美しい。そのまま月が沈
むまで円形劇場の中心に寝そべって空を見続けた。月が
沈んで最高の星空を見た後、Acty号に戻り、布団に入っ
た。ホッカイロが暖かい(^^)

5月1日

 ついに5月だ。旅行に入って一週間目。今日も良い天
気。再び展望台に登って地球が丸く見えるパノラマを堪
能する。35mmレンズのカメラではこのパノラマの一
部しか撮れないのは非常に残念。北海道に来る前に24
mmの交換レンズを買おうか迷ったんだが貧乏は悲しい
っす(^^;

 閑散としたキャンプサイト。昨晩トイレにいた人数か
らするともう何人かは出発したようだ。遠くの山には雪
も見える。
 今日は知床に向かうが、おとついの雪で結局昨日は1
日知床横断道路は通行止めだった。朝のラジオでもまだ
知床横断道路の通行止めを伝えている。まあ通れなかっ
たら通れなかった時で、とりあえず知床に向けて出発。
 町道北19号に出て知床に向かう。道路が直線のまま
アコーディオンの様に波打っていて楽しい楽しい(^^)
 クテクンベツ川の手前で「クテクンの滝」の看板を発
見。左折してダート道を武佐岳に向かって登り始めた。
やがて道路は終点になり、Acty号を残して徒歩で登山道
を登り始めた。

 しかし登山道は草が生え放題でどれが登山道なのか見
失いがちなのに加え、雪解け水でぬかるんで滑る滑る。
 「クテクンの滝入り口」の看板を見つけたが、そこか
ら急斜面で道が下っており、普通のズックでとても前に
進めそうになかった(^^;

 結局これ以上進むのを断念し、地面の状態を証拠写真
として撮影して撤退した。帰り道、急に熊の存在を思い
出し怖くなって小走りにActy号に戻る(^^)
 北19号に戻って知床に向けて再び走り始めた。

北海道旅行 道東知床編に続く。
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ページ作成 1998.8.31