鬼岳
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朝7時頃目が覚める。トイレに行くと、ランドナーがいたので挨拶する。島一周を終え、今朝のフェリーで本土に戻るそうだ。島の情報を聞くと、島の南東部がきついらしい。テントに戻り、バックパッカーも出発するので見送る。しばらくしてから私も出発する。まずは昨日電池を買った売店でジュースなどを買う。それから武家屋敷を見に行く。大きな石垣の上に小さな丸い石を重ね、敵が侵入しようとするとボロボロ崩れ、進入できなくなる仕組みだ。それに石つぶてにもなるらしい。
次に165号線を回る。すると、ちょうど飛行機が離陸したところだ。さすがに飛行機は速い。まあ、自転車のようにのろのろ進む飛行機には乗りたくはないが。しばらく進むと、草に覆われた山が見えてきた。鬼岳だ。なるほど、上の方は全く木がなく、すべて草で覆われている。
49号線に10:06入って行く。しばらくフラットな道が続くが、富江町に入ったところから上りになる。ピークの少し前でふと後ろを見ると、展望が開けて景色がいい。そしてピークに10:45着。下って富江に11:00着。港へ行くと、対岸に鬼岳がきれいに見える。ここから黒島へ船が出ているのでおじさんに時刻を聞いてみると、どうやら今日は日曜日なので船は休みだ。ここで夫婦に話しかけられ、聞いてみると神戸から上五島の親戚を訪ねたそうだ。パンを食べ、11:50出発する。いよいよ国道384号線だ。半島を越えたあたりまでは坂もさほどなく楽だが、いよいよ上りが始まる。とにかくひたすら休みつつ上っていき、12:35最初のピークにたどり着く。そしてお楽しみのダウンヒル。昔のようになにも考えずに下るのではなく、安全面を最優先して下っていくようになった。再び上りだ。途中で向こうの方にまだ上りがあるのが見える。このままずっとそこまで上っていきたいが、結局第二のピークに13:00着。まあこれはさほどきつくはなかった。そして下りの後は再び上りだ。最初の上りほどではないが、これもまたきつい上りを休みつつ上って行き、第三のピークに13:26着。ここからの展望も海岸美が楽しめ、なかなか美しい。そして下り、13:34に50号線との分岐点にさしかかり、50号線を進めば島山島に渡ることができるのだが、結局国道384号線を進んで行く。
玉之浦湾は入り組んだ入り江で景色がよい。三方五湖のような感じがする。アップダウンを越えて14:00荒川の集落に着く。食堂で遅めの昼食をとり、ついでに近くの荒川温泉に入り、さっぱりする。そういえば、走っている最中の温泉は羅臼の熊ノ湯以来だが、風呂から上がり、同じ服を着てもそんなに気持ち悪くはない。15:45出発。今日も疲れているので結局三井楽のYHに泊まろうと思い電話するが、誰もいない。仕方なく国道384号線を進んで行き、三井楽の集落に入る。電話をすると、夕食はできないものの泊まることはできた。食堂で夕食を食べ、何とかYHまでたどり着く。荷物を部屋へ入れ、YH近くで夕日の写真を撮る。浜まで行くのは遠いので1枚撮ってからすぐに引き返す。
聞いてみると、今日の泊まり客は私一人らしい。広い建物で一人というのは初めての経験だ。どうやら連休の最後で今日帰らなければ仕事に間に合わないようだ。9時頃までテレビを見て寝る。
本日の走行距離:77.8km