年越し南北大東島 その4
12/29
朝6:45頃起き、昨日の残りのご飯でお茶漬けにする。それから後かたづけ、パッキングをして7:45港へ出発する。5分くらい走り、港に着くと船はすでに入ってきている。早速乗船し、20分くらい揺れた後に馬天港に到着。北大東島への飛行機の出発時刻までだいぶあるが、足が心配なので南部を回らずに来た道を引き返す。奥島はまたの機会に訪れよう。9時ごろ郵便局があったので100円貯金をする。再び走り、「玉泉洞300m」の標識があったので行ってみたが何もなかった。あたりに久米泉の工場があり、泡盛のにおいが漂ってきた。それからしばらく走るとすぐに那覇市内に入っていった。とりあえず10時頃国際通りのA&Wで2度目の朝食をとる。
YHで買った離島情報の本を見ると、近くに波の上ビーチというのがあり、早速行ってみる。橋の上から見るビーチはきれいで写真を何枚か撮る。エメラルドグリーンのきれいな浜だが、遊泳禁止なのはちょっと寂しい気もする。
再び国際通りに戻り、公設市場で昼食にしようと思い、自転車を押してゆくがどこに公設市場があるのかわからず、おまけに人通りも多いのであきらめて退散する。近くに沖縄料理の「びん殿内」があり、メニューに「泡盛のアイスクリーム」なるものがあったので入ってみる。注文するが泡盛のアイスは品切れだった。仕方なしにフーイリチとジーマミ豆腐を頼む。ジーマミ豆腐は私の好きな沖縄料理の一つだ。
再び走り、今度はYH近くのブルーシールに入り、ウベとサトウキビのダブルを頼む。サトウキビはメープルシロップのような味がした。
南北大東島ではおそらく正月休みに入るので店も閉まるだろうと思い、スーパーでレトルトや缶詰、それに正月用の餅などを買い込む。しかし手持ちの米が少ない。どうしようか?買い終わったあと空港まで走る。以前石垣へ行ったときは確か第二ターミナルから乗っていった記憶があるので今回も第二ターミナルまで行き、自転車を分解する。カウンターで輪行袋とザックを預けて重さを量ると、輪行袋14kgとザック19kgあり、20kg分の超過料金9400円を請求されてしまう。手持ちの現金が寂しいので仕方しにカードで支払う。超過料金を請求されたのは今回が初めてだ。これまでも同じくらい荷物があったがどこでも取られることはなかったのに。しかしフルキャンプの自転車で大東島へ行くことができるだけでもよしとしよう。少し前までは飛行機に自転車を積み込むことさえできなかったのだから。
機内にフロントバッグと泡盛を持ち込む。搭乗口からバスに乗って数分で飛行機に着く。39人乗りの小さなプロペラ機だ。乗客を見ると半分くらいしかいない。離陸後、機内から写真を撮る。奥島、久高島、雲に映った飛行機の影など。座った席は5−Aで左側だ。スチュワーデスにどちら側に南大東が見えるか聞いてみるとなぜか今日は左側だという。1時間くらいしてからふと右側を見ると、丸くて平べったい島が見えてきた。南大東島だ。席を右の窓側に移って写真を撮るが、空気が少しかすんでおりおそらくはうまく撮れていないだろう。それから左側にくっきりと島が見えてきた。本日の目的地である北大東島だ。畑の緑と土の赤茶色が美瑛を彷彿とさせる。写真をいろいろ撮る。もしも知らない人に見せたら美瑛の写真言ってもわからないだろう。
島の中で一番標高が高い灯台へ行ってみる。旅行らしい4人家族がレンタサイクルを借りて灯台への脇道を押している。最初は私も乗っていたがしんどくなったので押して上る。北大東灯台の脇に高台があり登ってみると、島の北側はよく見えるのだが南側は樹木にじゃまされて見えない。先ほどの4人家族と少し話をして、家族は宿に戻った後も私はしばらく景色を眺める。昨日は水平線がくっきりと見えたそうだが今日は少しかすんでいるそうだ。
灯台を出発して島の中央部に戻り、今日の宿泊地の公園を探す。しばらく探すと公園があった。草の広場があり、すぐ近くに炊事棟、少し離れてトイレが、おまけに夜間の照明もある。キャンプ場だったら上等だ。しかしゴミ箱が全くない。これは自分で出したゴミはすべて持ち帰れということだろう。とりあえず自転車を炊事棟に立てかけて草の上にテントを張り、食事の準備に取りかかる。米が炊きあがる間に持ってきたジャグリングの道具を練習する。今日の夕食のメニューはレトルトのハヤシライスとみそ汁だ。炊事棟の東屋にテーブルと椅子があり、そこで食べる。
食後、コッフェルに水を張るだけにして洗い物は明日にでもやろう。那覇で買ったナッツをつまみにしてラジオを聞きながら泡盛を飲む。ラジオではなぜか千葉の放送がよく入った。とりあえず東屋の電気を消してテントに戻りランタンを焚くが、ふとランタンを消して空を見上げると満天の星空が見えた。やはりこちらは空気がとてもきれい。なにせ他の島から400kmも離れているのだから。照明がついているとはいえ、照明のない方ではとてもきれいに見える。なにやら南の方から光の筋が見えてきた。おそらくは南大東灯台からの光だろう。北からは北大東灯台、南から南大東灯台の2つの光線が見えるのも大東島ならではのことだろう。8時半ごろ寝る。
本日の走行距離:40.4km