東北ツーリング 第4弾
8/12
朝7時頃起きて朝食の準備をする。ライダーさんが米を炊いていてくれたので私はお茶漬けと味噌汁と缶詰を提供する。ライダーさんが買ってくれたウーロン茶を暖め、それを元にお茶漬けにする。コッフェルに2人分のお茶漬けを作り、おたまでそれぞれのコッフェルに移すお茶漬けは初めてだ。食後の後かたづけを終え、パッキング、部屋の掃除をして写真を撮った後、9:25出発する。
少し走ると、いよいよ本格的な上りが始まった。8〜10%を休み休み上って行く。押しも全く出ずに、思ったよりも慣れてきたようだ。走っていると途中で何かが横切り、見るとニホンザルだった。北海道ではキタキツネやリスは見たが、ニホンザルは生息していないので見たことはない。写真を撮ろうとしたが、すぐにどこかへ消えていってしまった。
10:36に展望台に着くが、霧のため景色が全く見えない。おそらく晴れていたら海が見えるはずだが。再び走りはじめ、流汗台ゆとりの駐車帯に11:10到着。公衆電話で天気予報を聞くが、曇りか雨がしばらく続きそうだ。晴れていればここも展望がよいとは思うが、霧で全く景色が見えない。10分くらいの休憩の後、再び走りはじめる。しばらく上り下りを繰り返し、川内ダムへの道への分岐点に11:45着。ここからいよいよ下りが始まる。霧のため視界が悪く、注意深く下る。まずは安全第一だ。
12:00に下りきる。それからいきなり上りが始まった。途中で腹も減ってきたのでお菓子を食べ、必死になって上り、ダウンヒルに入る。そろそろ仏ヶ浦も近づいてきただろうか。とりあえずは仏ヶ浦には寄りたい。
一番下の左カーブで、「こんなのはやばいな」と思った次の瞬間、後輪が滑り、自転車ごとバランスを崩し、こけてしまった。ちょうど左に又をひろげていており、左膝の内側が地面にたたきつけられる。斜線の半分くらい出ており、車が来たら危ないので自転車をよけようとするも、あまりの痛さにうずくまりしばらく身動きがとれない。しばらくして左足を動かすと、痛いながらも何とか足は動くようだ。どうやら骨折や脱臼はしていないようだ。何とか痛みをこらえて自転車を道の脇へやる。何とか立てるようになったが、足を曲げるとかなり痛む。自転車を見ると後輪のチューブラーが布からはがれており、リムも滑ったせいでこすれてしまっている。古いチューブラーを使っていたのが原因だ。以前の信州でもダウンヒル中に前輪のチューブラーがはずれてしまい、こけたのを思い出す。とりあえずはチューブラーを新しい物に交換する。これでは自転車で走れそうにない、おまけに集落からは10km以上はあるだろう。車の行き来を眺めてどうしようかと悩んでいると、ツーリング中のスクーターが立ち止まり、色々話をして、大事をとって救急車を呼んでもらう。病院で見てもらったらたぶんすぐに走れるようになるだろう。
1時間近く待っていると、車が2台来て、中から応急処置の道具などを持った人が出てきた。聞くと、近くの小学校の養護教員と教頭先生だ。消毒などの応急処置を施してもらい、しばらく救急車が来るのを待つ。途中で雨が降り出したので車の中に入れてもらい救急車を待つ。
そして13:44やっと救急車がやってきた。荷物、自転車も全て救急車に積んでもらい病院に向けて出発する。救急車に乗るのは生まれて初めてのことだ。どうやら大間の病院まで行くらしい。頭の中ではショートカットできてラッキーとの考えが浮かぶ。しかし人力日本一周の為にはいつの日かショートカットした道も自力で走破せねばならない。車内は色々機材があり、ガラスの下半分が白でスモークされているので景色はよく見えない。車内で色々状況を聞かれる。サスペンションはとても柔らかく重症患者に負担をかけない作りだ。
佐井村をすぎてもやたらとアップダウンが続き、地図で見た感じとは全く違っていた。自走すれば大間崎に着くのは夕方になるだろう。
そして14:58大間病院に着き、検査を受ける。とりあえず大事をとって1日入院することにする。しかし保険証を持っていなかったのでどうしようか悩むが。歩くことが出来ないので車椅子で移動する。思ったよりも腕力を使う。もしもこれでツーリングすると相当大変だ。おまけに荷物の置き場所も大変だ。インラインのツーリングよりも上りも下りも大変だろう。とりあえず夕食は今晩からでるようだ。食後、食堂のテレビを見てから寝るが、寝返りを打とうとすると足が痛み、とても大変だ。
本日の走行距離 31.2km