東北ツーリング 第一弾

8/9

 朝9時頃目が覚める。昨晩に乾燥機にかけておいた洗濯物はまだ湿っていたので再度かけ直す。まずはダイエーに行って今回のキャンプ用の食料やラジオ等を買い、カードで4万ほどおろす。先日買ったフロントバッグを自転車に取り付けようとするが、金具がうまくつかないので自転車屋に電話して後でつけてもらうように頼む。

 昨日作っておいたチェックリストを元に旅の用意をする。さすがにチェックリストがあると用意もはかどる。とりあえず荷物をまとめ、寮を出発する。西神中央駅で分解、三宮で先ほど頼んでおいた自転車屋に立ち寄り、フロントバッグの金具をハンドルにつけてもらう。さすがに自転車屋だ。そしてバスで大阪空港に行く。空港で2,3時間くらい時間つぶしをした後、機上の人となり一路青森へ。

 雲の上に出たはいいが、下を見ると全て雲で海か陸かわからないので窓をしめて寝る。そして夕方に青森空港へ到着。すでに外は暗い。今回はいつものように北海道がメインではないので少し寂しさを覚える。空港では輪行袋を持った2人がいて、どうやらここから走り始めるようだ。私はとりあえず青森駅までバスに乗って行くことにする。幸いにも人が少ないのでバスに輪行袋、荷物を載せることが出来た。考えてみたら空港から駅までは下りで楽のはずだった。出発して少しすると、青森市街の夜景がきれいに見えた。バスの中の宣伝は青森弁で旅の途中の雰囲気を盛り上げる。津軽三味線がかかっており、沖縄の三線を思い出すが、全く曲想も異なる。

 青森駅に着き、待合室で泊まれるか聞いてみるがダメなのでフェリー乗り場にとりあえず行ってみる。早速自転車を組み立て、夜の道を港目指して走る。途中のコンビニで弁当を買い、フェリー乗り場につくといきなり北海道へ渡るバイクがたくさん並んでおり、見ると芝生にはテントがたくさん張ってある。早速今日はここで泊まるべくテントを張る。
 みんなは北海道へ渡るのに私だけが渡れないのは同じ旅人としてとても寂しいものを感じる。初日で旅の終わりの寂しさを感じてしまう。気分は鳥沼みたいなキャンプ場だ。ねぶたで知り合ったのだろうか、グループで談笑している。彼らのこれからの北海道への想いがひしひしと伝わってくる。北海道へ渡れない私と北海道へ渡る彼らとは違うのだ、そう思うととても寂しい。北海道は何度行っても新たな出会い、発見があり、旅人にとっての聖地なのだ。大間からは絶対に愛車とともに渡りたい。そして北の大地を走りたい!!来年、再来年の夏のテーマが頭に浮かぶ。舞鶴からフェリーで渡ってみたい。また去年みたいにインラインでツーリングしてみたい。夏の北海道は何度渡っても絶対に飽きが来ることがない。人力の旅しか経験がないが、人力の旅だけでもこれほどまでに楽しい聖地北海道、バイクを始めたらもっとすごいだろう。いつの日か人力最大の旅である徒歩でも北の大地を旅してみたい。またいつの日かカヌーで本州と北海道をつなげてみたい。いつの日か大間から絶対に人力で渡ってみせる!!

 数年前のゴールデンウィークにここから室蘭に渡ったが、感じが全く違う。さすがに夏は活気がある。やはり夏は北海道だ。夏の北海道は旅人にとっての祭りだ。

 日記をテントの中で書いていて、なにやらからだが冷えると思ったら、マットを引かずにシュラフカバーだけで寝ころんでいた。早速マットを広げる。

 しかし入り口近くに張ったので、出入りする車の音や港の放送がうるさくてなかなか寝ることが出来ない。仕方がないのでターミナルへ行き、ジュースを飲む。テントへの帰りにふと見ると、ライダーさんの集団がいてデビルスティックをやっている人がいたので話しかける。私も挑戦してみる。2〜3時間くらいやっていると、そのうちに要領をつかみ、色々技が出来るようになった。帰ってからジャグリングのレパートリーに加えようと思う。雨が降ってきたのでみんな2時頃撤収する。初日からこんなに夜更かししても大丈夫なのだろうか?これからが思いやられる。

 ここで待っている車やバイクは多く、便数が多いもののなかなか函館へ渡ることが出来ないようだ。

本日の走行距離 ?km(忘れた)



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