紀伊半島一周自転車旅行 その7

間崎島

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 朝5:30頃目が覚める。昨日買っておいたパンを食べる。朝からサーファーは元気だ。外は曇り、荷物をまとめてテントを撤収する。8:15出発。

 まずは大王崎に行く。小さな坂を超えて大王崎に着く。土産物屋の列に自転車を止めさせてもらい、さっそく歩いて灯台へ行く。灯台までは土産物屋ばかりだ。灯台は入場料150円、さっそく払って見学する。灯台見学はへぐら島以来だ。右回りに上っていく。そして最上段、ここからの眺めはよい。しかしGWだからだろうか、人がやたらと多い。そして下りて灯台のスタンプを押す。日本中の灯台が色々載っており懐かしく思う。

 次に賢島を目指す。R260へ入り、数回休憩をして賢島への道に入る。小さな坂を越えて走ってゆくと知らないうちに賢島へ入っていた。線路沿いの道を走り、賢島駅に着く。もう少し走ると、船乗り場だ。間崎島まで自転車は乗せられるかを聞くとOKのこと。しかし片道450円は高い。だか乗せてゆく。船の前に自転車を倒して乗せ、船は一路間崎島へ進んでゆく。そして間崎島へ着く。島は小さい。とりあえず出港時間を見ると、20分位しかこの島にいることはできない。仕方なく行けるところまで行ってみることにする。はっきり言って何も無い島だ。あまり面白くない。しかしジュースの自動販売機は100円だ。しかし何か時間がこの島だけ止まっている感じを受ける。すぐに港まで戻り、乗船手続きをする。すぐに船は来た。今まで行った島の中で最も滞在時間が短い。

 賢島に戻り、昼食にする。手こね寿司を頼む。これがまたうまい。カツオをタレに漬け込んだものが鮨飯に乗っており、さんま寿司と同じくらいうまい。12:20出発。 次は渡鹿野島だ。再びR167を少し走り、途中から国府白浜への道をまた再び走る。こうなったら安乗崎へ行ってもそんなに変わらないので行ってみる。行く途中で葬式の列とすれ違う。

 そして13:15安乗崎に着く。地元のカップルに話し掛けられ、少し話す。灯台を見て、売店でスタンプを押し、13:40出発。ここの広場でキャンプしたら気持ちがいいだろう。とても広い芝生だ。 来た道を引き返して渡鹿野島への船に乗る。これで島を縦断すれば少しはショートカットできそうだ。自転車を船の舳先で自分で支えながら島へ渡る。まるで海の男になった気分だ。そして島に到着。港でおばさんに話し掛けられる。聞いてみると、島の反対側からの船は学校がある日だけ運行しており、今日は休校日なので運行していないとのことだ。結局、島を縦断してショートカットしようと思ったができなかった。しかたがなく、島の東側を端まで行き、そこでこれからのことを考え、引き返す。結局この島には50分くらいしか滞在しなかったことになる。

 再び船で同じようにして帰り、また通った道を引き返す。しかしこれで陸路を繋げての日本一周の可能性が残された。まあ、海を渡ってショートカットしなくてよかった。伊勢志摩YHに電話するが今日は満室だ。やはりGW、それも観光地だ。仕方なくR169を進む。途中で雨になってきたのでカッパを引っ張り出して着替える。

 雨の中どんどんと北上してゆく。一度濡れてしまえばあとは一緒だ。どうにでもなれ。途中で太い道が2つあり、しばらく迷ったが何とか正しい道を選ぶことができた。何とかピークを越えて後は下るのみ。どんどん走ってゆき、鳥羽市街に入る。市営船乗り場を見かけたのでまずはそこで船の時刻を確認する。すると、4つの島の中で一番便数の少ない神島行きの船がもうすぐ出港だ。ちょうどこれに乗って今日は神島でキャンプしよう。しかしこの雨の中での料理はきついので店で今日の晩御飯、明日の朝食を購入しておく。

 急いで港に戻る。それから切符を買い、船に乗り込む。船内で自転車をロープで固定してこけないようにする。出港後、鳥羽のもう一つの港に立ち寄り、そこで大勢乗ってきた。しかしこの船は結構揺れる。自転車は大丈夫だろうか?心配になってくる。 しかし、だいぶ自転車にも慣れたのだろうか、最初の2日ほどは「これから一体どうなるのだろうか」とばかり心配していたが何とかなった。しかし予定は完全に狂ってしまった。最初、できたら妻籠、それがだめなら中津川、最低でも名古屋まで自走しようと思ったが、この調子だとよくて津までしか行くことができないだろう。 なんとか自転車も倒れずに神島に着く。

 雨はまだ降っている。その中、とりあえずキャンプできそうな場所を探す。海沿いを少し走ったら防波堤があり、その端で釣りの人がテントを張っていたのでその近くで張ることにする。雨の中、大急ぎでテントを設営、速効で荷物を中にほうり込む。そして鳥羽で買っておいた寿司で夕食にする。テントの中は濡れているのでランタンを炊いて乾かす。途中、疲れて眠りそうになったり、ランタンに足があたってしまい火傷したり大変だ。それに、風が強いので濡れているテントの生地が体に寄ってきて肌に張り付いて気持ちが悪い。今までの旅の中で最悪の条件だ。風のせいで夜中に何度も起こされる。もういやだ。

本日の走行距離 77.1km



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