紀伊半島一周自転車旅行 その5

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 朝7時ごろ目が覚める。同室の人の歯ぎしりがすさまじく、昨日はよく眠れなかった。朝食もまた2人だ。朝食後、何やかんやでウダウダしていたら出発は8:45になってしまった。さっそく走り出す。

 三重県との県境の橋の上でいきなりパンクしてしまう。チューブを交換する。これで替えのチューブラーがなくなってしまった。仕方がないので新宮駅までまた戻り電話帳で自転車屋さんを探すがチューブラーのおいてあるところはパンクした橋の近くとのことだ。さっそくそこまで行く。結局1本だけあった。そして10時ごろ橋を渡ってやっと三重県に入る。長かった和歌山県、そしてやっと三重県。小学校の修学旅行以来の三重県だ。

 少し走ったら「日本一小さい村」鵜殿村だ。さらに少し走り、ウミガメの駅の道で休憩しようと思い入っていくとライダーがおり、話しかけられる。30分くらい話していただろうか。結局11:10出発。どんどんR42を北上してゆく。途中でスポークが折れてしまい、交換する。ついでにブレーキシューも前後入れ替える。12:10出発。

 JR熊野市駅で12:30〜13:10休憩する。その間またさんま寿司を食べる。それだけでは少ないので玉子うどんも頼む。峠越えの前にスーパーでチョコレートなどを買っておく。いよいよ峠越えだ。13:44出発。まずは清滝を右手に見て走る。13:55いきなり右足がつりそうになったのでエアサロンパスを吹きつける。14:00発。何とか最初のトンネル小阪峠に14:32着。結局ここまで2、3回の休憩ですんだ。郵便局があったので14:45に100円貯金をする。川をさかのぼってゆき、まずは15:05土産物屋で休憩する。

 15:15出発する。ギアはまだアウターだ。「ここより雨のとき通行止め」の看板あたりからきつくなったのでギアをインナーに入れる。そしてピークの大又トンネルに15:33着。何とか標高420mの峠をクリアーする。しかしこのトンネルは長くて怖い。しかし次のトンネルは2kmもあり、恐怖はより増大した。そしていよいよ下りとなる。

 トンネルを抜けるとそこは霧だった。一気に300m位は下る。尾鷲の矢の浜で神戸ナンバーのバイクが数台止まっており、いろいろ話す。そしてJR尾鷲駅でスタンプを押そうと思ったが高校生が多すぎて結局やめにする。今日の宿はツーリングマップに載っている海岸のキャンプ場にしようと思い行ってみる。しかし尾鷲を抜けるトンネルまでの上りが大変きつい。距離はさほどないが10%は軽く越えているようだ。しかし根性を入れて休まずに一気に抜ける。そしてツーリングマップに載っていた小山浦の海岸を探す。いきなり工場があったり民家の中を迷い込んだりしたが、堤防の切れ目からのぞくとテントが数張り、そしてバイクが数台あった。さっそくあいさつする。

 自転車を立てかけ、コンクリートに自炊道具を置いてテントを設営する。しかし下は石ばかりだ。そして荷物を放り込んで夕食の用意をする。今日は久々のキャンプだ。また、回りは旅人ばかりだ。うれしい。ここの水場を聞くと、シャワーの下の水道だ。トイレもある。さっそく水をくみ、アルファ米を炊く。今日はカレー、みそ汁、缶詰だ。ライダーさんは朝、前の日のご飯の残りをお茶漬けにするそうだ。これもなかなかいい考えだ。彼はコールマンのデタッチャブルのストーブを使っており、聞いたら結構火力調節ができるみたいだ。また、米の炊き方を聞いたら結構簡単そうだ。今度から米を持ってきたいと思う。食事を食べ、後片づけの後、ランタンをつけて夜までライダーさんと話し込む。月明かりがきれいなので写真を数枚撮る。そしてテントに入り、書き物をするが下は石で寝転んでいたら下の手が痛くなってきた。時計を見たら21:30だ。寝る。

本日の走行距離  73.1km



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