紀伊半島一周自転車旅行 その4

潮岬にて

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 朝7時前に起きる。ユースはテントの撤収がなく楽なのはいいのだがやはりキャンプよりも高い。社会人になって本当は金があるはずだが旅のスタイルが年々貧乏になってくるのは世間と反対だ。まあ、それはどうでもよいことだ。自分が好きでやっていることだ。別に高いホテルに泊まる必要など全くない。外を見ると曇りだ。テントとシートをたたみ、外に出てみると昨日はわからなかったが海のすぐ側だ。芝生ではライダーのテントが多い。木の下にたくさんある。朝食を済ませ、後片づけをする。その後、荷物をパッキングし、8時ごろYHのおばさんに見送られ出発する。

 雨になったのでカッパの上だけを着て走る。まずは潮の岬灯台に行く。まだ早いので入れないがとりあえず写真だけは撮っておく。 近くの土産物屋でスタンプを押す。いったい日本全図にいくらスタンプを押してきたのだろうか?次にキャンプ場の方へ行く。とりあえず本州最南端の記念碑があったので自転車をそこに立てかけて記念写真を撮る。やはりキャンプ場はライダーが多い。まるで美深か鳥沼かかしわ園の様だ。北海道のキャンプ場を思い出す。 どんどん走ってゆく。

 坂を越えてR42へ入る。フェリー乗り場を探して大島行きの切符を買う。これでいったい何島になったのだろうか?そして乗船。約10分の船旅だ。雨の中船は島へ向けて進んでゆく。そして本州最南の島、大島に着く。まずは郵便局で100円貯金。その後ひたすら坂を上ってゆく。しかししんどいのと向かい風、そして雨でしばしば休む。下りでは雨でブレーキが効かないので危険だ。そして何とか10:30に反対側の樫野崎の灯台に着く。近くのトルコ記念館に入ろうとしたが金がいるので結局止めにした。その後今度は快調にまったく止まらずに走ってゆき、11:12大島港に着く。そして11:35の船に乗り、再び串本港に着く。結局切符は回収されなかった。

 雨の中R42を今度はひたすら北上してゆく。橋杭岩は岩がたくさんあっただけ、という印象だ。まあ、晴れたときに見たら印象も少しは変わるだろう。最初、しんどいと思った古座町と那智勝浦町の町境も思ったよりも楽だった。袴線橋の上りがきついだけで後は大体フラットな道だ。太地町に入り再び那智勝浦町。結局、信号待ち以外太地町は足を付かなかった。

 最初、那智の滝を見ようと決めていたが、この雨の中滝を見ても仕方がないので結局止めにする。しかし勝浦はマグロの店が多い。結局SHIMADASに載っていた中の島へは行かなかった。どうせホテルだけの島だ。そのうちに行こう。

 15:02新宮駅に着く。荷物をつけたレーサーが休んでいたので挨拶する。私とは反対側を回っており、いろいろ話し、情報を交換する。彼は今日は那智の滝まで走るそうだ。彼が出発し、しばらく駅にいる。さんま寿司を食べ、新宮の近くにユースホステルが無いかどうかユースホステル協会に電話して聞くと、新宮市にあるとのことだ。早速そこへ電話してみると、泊まることができた。今回、オールキャンプで行こうと思ったが、結局ユースを2つも使ってしまった。まあこの雨では仕方がない。ゴアテックスのカッパでも古くなってしまったのであまり役には立たない。そろそろ買い替えなければ、とも思う。

 早速ユースに行く。早玉神社の近くだ。自転車を止め、宿泊手続き、ついでに入会もしてしまう。部屋は和室だ。同室の人は昨日潮の岬YHにいた人だ。その他に輪行しているサイクリストもいたが結局話しをする機会が無かった。食事は私と同室の人の2人だけだ。ちょっとさみしい気もするが。その後風呂に入り、寝る。

本日の走行距離 72.1km



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