紀伊半島一周自転車旅行 その3
円月島を眺める
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やはり今日は雨だ。6時ごろ起きてラジオをつける。昨日買っておいたパンと水の朝食をとる。早速荷物をまとめ、テントの撤収に取り掛かる。8時ごろ出発する。林を横目に見ながら走る。天田橋では歩道で人が邪魔になり通りにくい。ひたすらR42を南下してゆく。
印南港までは緩やかなアップダウンで、港の近くの自動販売機でジュース休憩。ここは、なんと60円ジュースの自動販売機だ。70円のゲ−タレードを買う。9:30郵便局を見つけたので早速お約束の100円貯金をする。100円貯金は、結構思い出に残るものだ。今回の旅で初めてだ。
10:05港近くでジュース休憩にする。 田辺市に入り、白浜道路を走る。始めのうちは坂がきつく、走りにくかったがそのうちに走れるようになってきた。アップダウンを越えてゆき、地図を白浜の2.5万図に代える。ここからは緩やかになってきた。白浜温泉は何かしら北海道の川湯温泉のような雰囲気を感じた。白浜半島を回り、11:35円月島を見る。岩の中ほどにぽっかりと円形の穴があいている。12時ごろ銀行でお金をおろす。
この調子だと、今日中に潮の岬はきついだろう。なにかしらハンガーノックになりそうな感じがしたので近くの喫茶店で昼食にする。ハンバーグ定食1200円は高すぎる。ここで昼食と書き物をして12:50出発する。リムが振れてブレーキシューにあたるので振れ取りをする。さて、きょうはどこまで走ろうか?
とりあえず千畳敷が結構有名なのでそこへ行ってみる。しかしあまり面白くない。次に三段壁へ行ってみる。自転車を駐車場のトイレの横に立てかけ見学に行こうとするとレーパンの人が挨拶してきた。自転車の人が3人だ。しばらく話してから彼らは出発、私は見学。三段壁はさすがにすごい断崖だ。東尋坊、ヤセの断崖など今まで見てきたが、それらよりもすごい迫力を感じた。さすがに自殺の名所。「ちょっと待て、死んで花見が咲くものか」という看板など自殺の名所を感じさせる。
結局、なんだかんだウダウダしていたら14:25になってしまった。急いで出発する。それにしても三段壁はすごかった。 R42に入り、15:00白い浜がきれいに見える。さすが白浜、その名の通りの白い浜だ。アップダウンを必死で走り、日置の道の駅でマンゴスチンソーダを発見、飲んでみると無果汁にもかかわらずマンゴスチンの味がする。ついでに名物「那智黒」を購入。結局これがその後のパワーの源となった。
その後ひたすらR42を東へ走る。 すさみ町に16:15入る。どんどん走ってゆき、17:05に恋人岬という所をみつけたので写真に収める。この調子で走ってゆくと、ナイトランになりそうなので途中でバッテリー用の電池を購入する。ひたすら細かいアップダウンの連続をがまんして越えてゆく。田並の上り口に18:30着く。このあたりから暗くなってきた。
ライトをつけてトンネルを抜けるとあとは平地の連続だ。ここから潮の岬への入り口だ。腹が減って我慢できなくなってきたので、近くの売店に入り、サンマ寿司を買う。330円は安い。店の外で一気に食べる。本当にうまい。なにかしら生き返った感じがする。真っ暗な中、上りを必死で走る。途中の駐車場らしいところではライダーがテントを張っている。しかしもうしばらく進んでゆく。今日は仕方がないのでキャンプは止めにしてユースにでも泊まることにする。
途中、潮の岬のユースの場所を聞き、迷いながらも何とかたどり着く。潮の岬YHだ。早速泊まれるかどうかを聞くと、泊まれるとのことだ。今は非会員なので1泊朝食4340円は高い。しかし、まあ仕方がない。泊まれただけでもラッキーだ。早速、部屋に荷物を入れ、洗濯物を洗濯する。しかし今日はまさか潮の岬まで来ることができるとは思ってもみなかった。やればできるものだ。フルキャンプで130km、それもアップダウンの連続だ。しかし天気予報を聞いてみると雨だ。悔しい。テント、シート、洗濯物を玄関で干させてもらう。それから寝る。
本日の走行距離 137.5km