8/12 再びみどり湯へ (滑走せず)
いよいよ今夜が最後の夜だ。朝起きるとバックパッカーは出発しようとしている。挨拶して朝食にする。ライダーに食料をもらう。昨日の夜に中学生に食料のほとんどをやったのでもう残りはあまりない。他のテントはもうほとんど撤収されている。急いでテントを撤収する。しかし朝の5時頃から写真を撮りに来ているのには驚いた。
ライダーと別れ、しばらくあたりをぶらつく。ヒッチハイクの人と会い、話してそこらへんを一緒に散策する。上へ行った展望台から北は海、南は牧場がきれいに見える。ここの展望台は宗谷岬一帯の中で一番眺めがいいところだ。それから別れ、日本最北端の大岬郵便局までカートを引っ張って歩いて行く。大体2km位の道のりだ。10:44出発する。出発前にヒッチハイカーから栄養ドリンクをもらう。
そして11:07に6年ぶりの大岬郵便局に着く。前回は日曜日で休みだったが今回は月曜日、早速100円貯金をして通帳にスタンプを押してもらう。これで四端の郵便局のうち、残るスタンプは波照間郵便局だけとなった。また、そのうち最高地点の郵便局のスタンプも探してもらおう。
再び歩いて岬まで戻ってからバス停で書き物をする。しかしハエがやたら多い。さて、今日はどこに泊まろうか。食堂でウニ丼、シマエビを頼む。3000円オーバーは痛いが最後くらいは贅沢してもいいだろう。その後、芝生でしばらくの間寝ている。とても気持ちがいい。とほに載っていた民宿あるめりあに電話するが満室だ。
バス停に行ってみると結構人が並んでおり、私も行列に並ぶ。インラインをバッグに詰めていると、外国の人が「GPS〜」と話しかけてきた。しかし彼の英語は早くて聞き取りにくい。しどろもどろになりながら何とか会話する。そしてバスに乗り込む。バスの中から自転車、バイクを見かけると、小さくガッツポーズをする。何か悲しくなる。やはり自分で風を感じてこそ彼ら旅人と共通の何かが分かち合えるのだ。結局今日はインラインを履いていない。まあ、この旅の目的の宗谷岬まで行くことができたので良しとしよう。バスの中から昨日滑ってきた道のりを眺める。苦労して滑ってきた物だ。何か少し寂しさを感じる。自転車で走ったときよりも苦労した分、ギャップから来る寂しさも強い。苦労して旅をすればするほど寂しさは強い事を実感する。稚内空港へは、「自動車教習所」で降りたら近い。次は声問だ。道の1つ1つ、店の1つ1つに色々な思いを感じる。今、自分が人力で無いことのもどかしさを強く感じる。しかし、今回の旅は本当にどうなる事かと思ったが、何とかなる物だ。人間やればできる物だ。しかしバスはよく揺れる。
そして南稚内駅近くで下車する。今日はまたみどり湯に泊まろう。南稚内駅でスタンプを押した後、カートを引っ張っててくてく歩いて行く。町では今日も祭りをやっている。そしてみどり湯に戻ってきた。おとといからいる人もいる。まるで数十年ぶりに訪れるような感じだ。何も変わっていないことに安心感を感じる。変わっていないのは当たり前なのに。受付を済ませ、荷物を持って上がる。聞くと、風呂は今日は休みだ。ライダーのためにシャワーを出してもらう。セイコーマートに夕食、朝食を買いに行き、また洗濯、乾燥をする。9時からまたカラオケだ。終わってからしばらく話し込む。自衛隊で硫黄島に勤務する人がいたので島の写真を送ってもらうように頼む。結局シュラフを使わずにエアマットだけで寝る。しかし寒くはない。
本日の走行距離 0km(徒歩5km位)