8/13 旅の終わり (稚内〜稚内空港)
朝7:30頃起きる。いよいよ今日が最終日だ。荷物をまとめ、朝食にする。みんなはサロマまで行くらしい。まだ旅を続けることにうらやましさを感じる。ライダーがどんどん出発して行く。9:40私も見送られて出発する。再び滑りにくい歩道を必死で滑って行く。一度滑っている所なので大体の感じはつかんでいるつもりだ。
空港まで5km位のところに10:42着。ペースは大体一昨日と同じくらいだ。そして声問のコンビニに10:50着。ここで自転車、バイクの人と話す。ジュースを飲み、郵便局で100円貯金。貯金をおろし、11:30出発する。少し滑ったところで目の前で自転車が車にぶつかるのを目撃した。自転車のおじいさんは「いいよいいよ」と言って行ってしまった。
北海道最後のスケーティングを楽しみ、ライダー、自転車とのピースサインの交換を名残り惜しくする。旅の終わりを実感する。稚内空港の入り口に11:55着。写真を撮り、通り過ぎて行くライダーとピースサインを交換する。旅の終わりの寂しい気持ちを振り切るように空港へ向かって滑って行く。しばらくするとライダーに抜かれてピースサインをくれた。心の中で感謝する。そして稚内空港着。急いで靴に履き替え、バッグの中にブーツ、プロテクターを詰め込む。しかし靴を履くのは2週間ぶりだ。
空港でスタンプを押し、搭乗手続きをする。空港内からR238を走って行くライダーが見えた。もう彼らとは違うのだ。本当に寂しい。飛行機に乗り込み、離陸。礼文が少し見える。利尻も見えた。滑ってきた道を眺め、旅の思い出に浸る。しばらくしたら天売、焼尻が見えた。本当に小さな島だ。しばらく雑誌などを読む。
それから千歳空港に着く。稚内空港で最後に手続きをしたからだろうか、荷物が一番最初に来た。空港内で昼食にする。北海道最後の食事なのでウニ丼4000円を奮発する。しかしご飯が少ないがウニは結構多い。積丹や礼文のウニにはかなわないが、まあうまいといえるだろう。それから土産を買ってJASの18:30発をJALの17:00発に替えてもらう。そういえば、関空着はこれが初めてだ。チェックインの時にウェストバッグにアーミーナイフがあったが引っかからなかった。荷物を預かってもらうときに重さを見たら小ザック10kg、大20kg、土産2kgもあるのには驚いた。自転車で来たときと変わらない。そして搭乗、離陸。ついに北海道が去って行くのだ。
しかし今回の旅はこれまでの旅の中でもっとも疲れた旅だ。自転車の3倍は疲れた。毎日、体全身が汗だくになり、足の水膨れがつぶれ、カートを引っ張っていた手が痛くなり、それでいて1日の走行距離が自転車の1/3以下だ。しかし今まで北海道を自転車で大体走ってきたので特にどこそこへ行かねば、という焦りは無かった。6年前、初めて北海道を自転車で走ったときにローラースケートの旅人をみて驚いた。まさか自分がインラインで旅するとは思わなかった。しかしトータル11回の渡道のうち、自転車で7回過去に北海道を走っており、そろそろ自転車で走るところも無くなってきた、という感じはしたが、同等のキャンプツーリング、美瑛のキャンプ、1日200kmペースの走行、MTBのダートなど自転車でもテーマを持つことができる。来年は何でツーリングをしようか。BMX、免許を取ってバイク、ローラースルーGOGO、一輪車?しかし昨日みどり湯に戻ってきて歓迎されたのはとてもうれしかった。そのうちに名寄〜美深も自力でつなげておこう。昨日バスで帰る途中、本当に悲しかった。また今日のR238から空港に向かうときもそうだった。明日からは仕事だ。また今度10月頃にどこかの島でキャンプをしたい。テントをもう少し広くて前室のあるゴアテックスの軽いものにしたい。また、ザックも擦れてぼろぼろになったので新しい物を買わなければならない。
六甲アイランドなどの明かりが見えてきた。伊丹とは違った空からの夜景だ。神戸、大阪一帯の夜景。とても幅が広い。そして関空着。外に出たら蒸し暑かった。バスの発車まで30分あるので夕食にする。それからバスに乗車、三宮から地下鉄で一路西神中央まで行く。そして寮に戻ると注文していたパソコンが部屋の中に来ていた。また一段と狭くなってきた。
本日の走行距離 10.9km
総走行距離 300.26km