8/9 サロベツは何もなし (稚咲内〜抜海)

 朝7時頃起きる。やはり宿は楽だ。歯を磨いて朝食にする。今日は小雨だ。なかなか雨が上がらず、みんなを見送った後宿のおじさんと昼まで色々話す。結局12:23出発する。出発してからすぐに休憩所があり、自転車が2人いたので話しかける。そして3人で一緒に昼食にする。2人とも学生のソロで、キャリアを持たずにザックを背負って走っている。

 13:30彼らと別れ、出発する。ひたすら右側にサロベツ原野、左側に利尻富士を見ながら北上する。ライダー、自転車に応援されて滑って行く。何度か休憩した後、13:48ライダーがバイクを海岸に止めて写真を撮っており、再び休憩して私の写真を撮ってもらう。後で写真を見たら、ひたすらのびる直線道路とサロベツ原野に私の姿、このシーンが一番年賀状に似合う写真だ。それからアップダウンの無い道をひたすら北上する。

 14:50上りになり始めた。確か2年前に自転車で走ったときは全くアップダウンの無い印象しか残らなかったが。まあ、仕方がない。うねる三段腹のような道を越える。最後の下りはライダーの声援を受け、ノンブレーキでバランスを取りながら滑って行く。しかし大型車に抜かれ、結構危ない思いをする。まあ、そんなに交通量が多いわけでないので大丈夫だ。

 15:46こうほねの家に着く。ここは2年前にも一度寄っている。プロテクターを脱ぎ、楽になる。ここで書き物をする。しかし利尻富士は雲に隠れて見えない。テレビでは一輪車で日本縦断をしている小学生をやっていた。しかし見てみると、荷物も全く持っていない。おそらくはサポートが付いているのだろう。しかしそれでもすごいことだと思う。もしかしたら札幌駅前に行けばどさんこワイド212に写るかも知れない、と考える。3年ほど前のゴールデンウィークには、たまたま6時頃札幌駅をうろうろしていて、自転車ごと写ったのを思い出す。

 16:20出発する。入れ替わりに自転車の人が入ってきて挨拶する。GPSで位置確認していると、数人に話しかけられる。やはり彼らもスケートでの旅人を見たのは初めてだ。まあ、私も他人のスケーターを見たのは6年前にローラースケートを見ただけだ。しかし今、自分が実際にやってみて、ある程度目立つと思っていたがこれほどまでに目立つとは予想だにしなかった。なにやら見せ物パンダになった気分だ。それからパーキングがあったので5分ほど休憩してまた走り始める。

 しばらく走っていると、急に軽自動車が止まり、若い女の人が「稚内の町まで行きますけど、乗っていきませんか」と言ってくる。しかしどうしても自力だけでつなげたいので、せっかくの誘いを申し訳ないと思いつつも断る。

 それから抜海の町に17:03着。コンビニにライダーが数人おり、近くにキャンプできるようなところがあるかどうか聞くが、どうやら稚内まで行かないと無いようだ。しばらくするとこうほねの家で入れ違いになった自転車の人がやってきたので挨拶する。小樽から2日でここまでやってきたらしい。それにしてもすごいペースだ。相当疲れているようだが稚内まで走るらしい。私も稚内まで行きたいのだがあと18kmは相当つらい。みどり湯の電話番号を教え、予約して出発して行った。コンビニにインラインをはいたまま入ろうとしたら止められ、サンダルに履き替える。キャンプできるような所を聞くと港か浜でできるようだ。しかし水は無いらしいのでここで夕食と朝食を買って行く。そして港へ行く。18:06港に着く。漁協の人に一応話しはしてからテントを張る。小雨になってきた。テントの中で夕食にしてから19時頃寝る。

 本日の走行距離 27.8km



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