8/6 雨の中でも滑ることができる(音威子府〜天塩中川)

 朝6:30頃目が覚める。トイレに行くとすでにみんな起きている。今日は雨か曇りのようだ。道は濡れているので滑れないだろう。いざとなったら輪行という手もあるが、あまり使いたくはない。小学生がテントにやってきて挨拶。結局散らかったテントの中を片づけているとランドナーがやってきたので挨拶。路面を見ると何とか滑れそうなので8:40道の駅を出発する。しかし空は曇りだ。雨が降らなければよいが。天塩川をどんどん下って行く。

 筬島橋に9:09、先ほどのランドナーに抜かれる。あまり休憩せずに滑って行く。9:30頃から小雨が降り出してきた。しかし滑って行く。少しくらい道が濡れていてもなんとかグリップして滑ることができる。今までは少しでも道が濡れていたら滑ることはできないと思っていたがそうでもないようだ。まあ、白線はよく滑るので気を付けねばならない。後ろから大型車が来たら止まって先に行かせる。やはり安全第一がこの旅を成功させる秘訣だ。自転車の時以上に安全主義になる。

 9:45〜10:05パーキングで休憩、ここで絆創膏を取り替える。10:35いきなり地図には載っていないトンネルを抜ける。富和トンネルだ。平成3年編集の5万図は古くて実際に載っていない情報も結構ある。しかしこのトンネルは歩道が狭くて滑るのに一苦労だ。右手に天塩川が木の陰からたまに見える。しかし今日はカヌーツーリングが多い。自分で漕がなくても進めるので楽そうだ。それに雨で濡れてもあまり関係なさそうだ。一度はカヌーツーリングもやってみたい。

 11:10反対側車線にパーキングを見つけたので車の隙を見て渡り休憩する。作業中のおじさん、おばさんに色々話しかけられる。しかしあまり重くないとはいえ、肩に担いだザックのせいで結構肩がこる。20分位休憩して小雨の中出発する。しかし今日はペースがよい。休憩をあまり取らず、坂も下り気味なのでペースが早いのも当然だ。佐久の町の少し手前で工事をやっており、作業の人の中滑って行く。結構せかされてあわてて抜けて行く。しかし相当目立つ格好だ。インラインスケートをはき、手首、肘、膝にパッドをつけ、蛍光色のザックを担ぎ、カートに大きなザックをくくりつけてそれを引っ張っているのはやはり目立つのだろう。濡れた鉄板で滑らないように気を付けながら進んで行く。

 佐久橋を渡り、11:50JR佐久駅に到着。結構雨が降っている。しばらく雨がやむのを待って休憩する。しかし音威子府からここまで全く店どころか自動販売機も無かった。昨日は音威子府で泊まって正解だった。時間的には滑ってこれるのだが水を補給できるところが無かった。ブーツ、パッドを全てはずしてサンダルに履き替えて休憩する。ホットのコーヒーの自動販売機があったので久しぶりにホットで体を暖める。カロリーメイトの昼食にする。ここのトイレには紙があった。

 雨が小降りになったのを見計らってカッパを着てその上にパッドを付ける。少し滑ってみるが、体が寒さのため固くなって滑りにくい。しかし滑っているとそのうちに体もほぐれてくる。そして14:00出発する。ここからはR40をそれているのでさほど交通量も気にならない。踏切を越えようとしたらいきなり警報機が鳴りだしあわてて踏切を越える。しばらく滑っていると、いきなり右足がつまずいたので何かと思い、足元を見ると一番前のねじがとれてウィルがとれかかっているではないか。結局ねじは見つからなかった。予備のねじを持ってきていなかったのでとりあえず真ん中のねじで止める。不安定なまま滑って行く。しかし残った方のねじも取れてしまいそうなので左右の方向を入れ替える。

 しばらく行くと、カヌー発着場にテントが数張りあり、ライフジャケットを着た人が数人あがってきた。どうやら天塩川を下っていた人たちらしい。ナポートパークキャンプ場があったので彼らに挨拶してキャンプ場に行く。どうやらここはオートキャンプ場らしい。設備も相当整っている。どうしようか迷っていると、管理人らしい人が出てきて、「隣の森林公園に行けば自転車やライダーがいる」とのことを教えてもらい、早速礼を言ってそちらの方へ行く。ちょっとした坂を越えてしばらくすると、森林公園キャンプ場の入り口だ。しかし最後にちょっとした下りのすぐ後に、排水溝の溝があり、ウィルがはまりそうなので危険だ。ここは一気に滑って越えることができないのでニーグラインドで徹底的にスピードを落として進む。最初からサンダルに履き替えておけばよかっただけのことだった。

 おじさんに挨拶、どうやらここでキャンプを張っているそうだ。自転車の人がいるとの話を聞き、自転車の近くに行ってテントを張る。聞いてみると5月に北海道に入ってきて最初はテントを持たずにシュラフとタープだけだったが、富良野で大きなテントを購入したそうだ。宿には全く泊まらずにずっとテント生活らしい。町へ行くというと、自転車を貸してくれた。ランドナーは結構乗りやすい自転車だ。これで長距離をツーリングしたら荷物も楽に積むことができるし、結構長距離を乗っても楽だろう。いつもレーサーにフルキャンプを積んで走っているのでそろそろランドナーもほしいところだ。しかしこの旅で初めて自転車に乗ったが、自転車がこれほどまでに楽で、これほどまでに早く進むことができるとは思わなかった。これは自転車の旅の時には気がつかなかったことだ。そして町へ行く。

 まずは自転車屋へ行き、ねじがあるかを聞くと、近くに金物屋があるというのでそちらの方へ行く。すると、サイズがウィルにちょうど合うねじがあるではないか。しかしスパナを持っていないので小型スパナを聞くが組スパナかモンキーレンチしか無いという。仕方がないので2500円位の小さなモンキーレンチも買う。痛い出費だがこの際仕方がない。

 スーパーで食料を買ってからキャンプ場に戻る。明日の朝食の分も合わせて米を3合くらい炊く。炊いているうちに別の人のテントに呼ばれ、おかずやらワインやら色々いただく。色々話し、ふと炊いている方を見ると、吹いているではないか。一時中座して米の方に戻る。すると、強火でほっておいた割りに結構うまく炊けているではないか。しかし下の方はお焦げばかりだ。蒸らしてからレトルトのカレーを沸かす。そして再び3人で話し込む。しかしおじさんからもらった氷魚はやたら臭かった。湯も沸いてきたのでカレーを食べる。その後後かたづけしてからランドナーと2人で風呂に入りに行く。歩いて5分位の所だ。建物は豪華だ。また、浴室もきれいで広い。300円で3種類ほどの浴槽、サウナ、またシャンプー、ボディシャンプーもある。休憩室ではソファに座ってテレビが見れる。キャンプ場に戻ってきてしばらく話し込み、21:30頃テントに戻り、書き物をして寝る。シュラフとシュラフカバーを使うと結構ぬくい。

 本日の走行距離 32.6km



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