95夏・北海道 初のキャンプツーリング その11
霧の日勝峠
8/7
朝5時頃一度目が覚める。みんなで写真撮影しているのでそれに加わって住所交換、お見送りの後再び寝る。しかし今日は寒い。日勝峠を越えられるのだろうか?心配だ。しかし気合いを入れて挑戦するのだ。荷物整理の後、ライダーハウスを掃除して7:40立命館MTBと一緒にしばらく走る。彼は帯広の方まで行くので途中で別れる。
国道38号線を清水町まで行き、8:20/8:38途中のサンクスでパンを買って朝食にする。そしていよいよ国道274号線に入る。ここから峠までだいたい900m位のアップだ。9:25日勝峠スキー場の手前にローソンを発見、ついこのあいだできたばかりらしい。ここでエネルゲンをボトルに詰める。温度は結構寒い。9:30出発。
ここからとりあえず42×19で第一展望台までノンストップで上る。展望台まで、何合目という標識があった。1合目9:38、標高510m、2合目9:44、標高570m、3合目9:49、標高620m、4合目9:56、標高670m、そして5合目の展望台に10:05着。標高は740mだ。ここの売店で峠のスタンプを探すが無い。峠のシールも無いそうだ。ここで「熊出没注意」のランドリーバッグを買う。いろいろ使えそうだ。これからの勾配の事をおばさんに聞いたら、ここまでの勾配の方がきついらしく、ここから上は大したことがないそうだ。ラッキーだ。売店の前の自動販売機は120円だ。また、公衆電話に入ったら蛾がたくさんいて気持ち悪かった。10:30出発。
6合目10:35、標高790m、7合目10:43、標高850m、ここで上のカッパを脱いでTシャツだけで走る。10:40出発。あたりは霧で何も見えない。おそらく車から私の姿がよく見えないので注意して走らねば。8合目10:52、9合目10:59、ここからトンネルが増えてきたが道幅は狭く、恐ろしい。峠の手前のトンネルでは歩道に足を付けつつ悪態をつきながら通り抜ける。歩道は狭いし、交通量は特に大型車が多いので恐怖で気が狂いそうになる。
そして日勝大橋を越え、ついにピークの日勝トンネルに11:10着。何とか日勝峠をクリアした。しかし思ったよりも大したことがない峠だ。ここからやっと下りだ。交通量、それも大型車が多いので車の後ろにつけて注意しながら下る。最大で64km/h位は出た。しかし、対面通行が数カ所あり、止まるのは結構辛いものがある。
11:50位に日高ウェスタンファームがあったのでここで休憩する。焼きホタテを食べ、日記を書いていると、島根からのパックツアーの人に話しかけられる。彼らの費用を聞くと、トータルで13万円位だそうだ。あまり話をしなかったが、彼らの「旅行」についてどう思っているのかを聞いておけばよかった。私の主観的な判断では、ただ金を出して観光して土産を買って、と言う感じだ。これが実際どうなのかはわからないが。もしそれが本当なら私とは正反対だ。これが本当かどうかというのを確かめるため一度はパックツアーもやってみたいと思う。そして自転車の旅のすばらしさをよりいっそう感じたいと思う。ここでは観光バスが10台以上も入ってきており、「大安売り、大安売り」の放送がずっとかかっている。単なる観光客目当ての土産物屋だ。こんな所にずっといても仕方がないが結局1時間位いてしまった。12:58出発。
国道274号線を西に進む。やはり大型車が多い。国道237号線との交差点で雨が降ってきた。13:41セイコーマートでパンを買って店のひさしで休憩する。14:10出発。端の方へ行ってみるとライダーが数人休憩していた。再び国道274号線を進む。トンネルまで上る。14:41ピーク着。あとはダウンヒルだ。結構急カーブ注意の看板があったが自転車だとそんなにスピードも出ない(40〜50km/h)ので楽勝だ。
鵡川をすぎ、やっとツーリングマップの最終ページとなった穂別オロロップ公園に15:30雨宿り休憩する。ここは芝生でひさしがついている。結構良いキャンプサイトだ。ライダーさんが2人雨宿りをしている。話しかけると、私とは逆方向から来ており、これからの道の情報を聞く。すると、こちらからはトンネル内も上りらしい。15:40再び雨の中を出発する。雨の上りは惨めだ。辛い、やめたい、情けない!!しかし自分の力だけでやり遂げなければならない。辛いことばかりだけどがんばるしかない。
トンネルの入り口まで上るとどうやらトンネルは下りのようだ。ラッキー!!雨の中ダウンヒルを下ると穂別ダムが見えた。橋を渡るとトンネルに入る。道道514号線とのT字路をすぎて少し行ったところに食堂があったので16:30入る。しぐれ丼を頼む。新聞があったのでこの旅で初めて読む。カッパも結構乾いた頃16:55出発する。
少し上るとキャンプ場の入り口だった。どうやら家族連れやグループ向けのキャンプ場だ。旅の最後にこんなキャンプ場は残念だけどまあ仕方がない。受け付けをしてサイトに行き、自転車をトイレに立てかけて、カッパを自転車に掛けて干して雨の中速攻でテントを張る。今日が最後の宿泊なのでどんなに濡れても良い。しばらくしたら泥だらけのMTBがやってきたので話しかける。雨の中林道を走りまくったそうだ。彼も雨の中近くにテントを張る。
その後、炊事場で料理を作る。どうもストーブの調子が悪く、また修理する。しかし何とかスパゲティ、フリーズドライ、味噌汁を作る。やはりスパゲティの残り湯はいろいろ使えるので便利だ。他の料理をしたり、後かたづけに使えたりする。食べ終わった頃、隣のグループから「焼き肉を食べませんか」と言われ、遠慮無くいただく。夕張からのグループだ。しかし肉は2人で1kgはあり、全部食べるのには困難をきわめる。そのうち、ランドナーがやってきて3人で色々話しながら食べる。MTBは千葉大、ランドナーは早稲田大のサイクリング部だ。しかしここはロケット花火禁止のはずなのに雨の中やっているグループがある。一体何を考えているのだろうか?食事の後かたづけのをした後テントに入って日記を書く。ふとメーターを見ると、やっと800kmを越えた。ランタンをつけようと思ったけれどホヤが割れていた。今日は日勝峠を越えて100kmオーバーなので大変いいペースだ。
本日の走行距離 107.3km