95夏・北海道 初のキャンプツーリング その12


雨のキャンプ場

8/8

 朝6時頃目が覚める。やっぱり天気は雨だ。テント内の気温は19度。いよいよ今日が最終日だ。テント内で荷物をまとめる。今日、最終的に必要な物は輪行袋、飛行機に乗るための着替えなのでそれをザックの一番取り出しやすい所に入れる。急いでパッキングしてランドナーに挨拶する。MTBはまだ寝ている。8時前に管理棟の人に挨拶して出てゆく。雨の中をひたすら走る。

 8:37ピークに着く。ここからは下りだ。どんどん下りてゆく9時頃新夕張駅に着く。ここで雨宿りを兼ねて知人に手紙を出す。北は稚内から南は波照間で出会った人たちに。1時間近く経ってしまった10:05出発。

 川端駅近くの売店でモロヘイヤ茶とサンドイッチを買う。モロヘイヤ茶はうまくなかった。もしアウトドアショップにストーブのパーツがおいてあれば札幌まで走ろうと思い、ここから札幌のアウトドアショップへ電話するが話し中なので、札幌はやめて千歳を最終ゴール地点とする。国道に別れを告げ、石勝線沿いの道道に入る。追分あたりから国道234号線に入る。早来から道道へ入る。早来では美瑛のような風景やラベンダーの畑などがあった。国道36号線に入ったところでガソリンスタンドがあったのでペットボトルに水を入れてもらう。満タン1.5L0円だ。

 そしてやっとゴールの千歳空港に12:42着。これから17:50発まで大変ひまだ。まずは自転車の汚れを落とし、輪行袋に詰める。トイレで着替えて自転車とザックを預ける。フロントバッグ片手に空港内を見学する。昼食はパスタ屋でたらこ、ウニ、イクラのパスタを頼む。ウニはもちろん蒸しウニだ。その後空港内で試食、見学する。チーズ大福をためしに買って食べてみる。結構うまい。次に一度飲みたかった「森の雫」を買って飲んでみる。はっきり言ってただの水だった。しかしなにかしら木のにおいが少ししてくる不思議な飲み物だ。

 しかし、搭乗時刻が近づくに連れ、旅の終わりを感じてくる。JASの5Aはまた山側の席だ。飛び始めたらすぐに雲の中に入ってしまい、何も見えなくなる。今回の旅も色々な事があった。前半の道南は遥か昔の事となってしまったような感じだ。ふと下を見ると、海岸線が見えたが一体ここがどこなのかは全くわからない。また、しばらくして下を見たら山が見えた。北アルプスだろうか。

 大阪が近づいてくる。すごく建物がごみごみしている。また空気も濁っているのがわかる。これまで10日位寒かったので暑い神戸の気温に耐えられるだろうか心配だ。

 大阪空港で飛行機から出たら蒸し暑かった。三宮までのバスは遅れて、2台連なってやってきた。後ろの方に乗る。所要時間は約80分、今までの約2倍だ。しかし車はなかなか進まない。

 そして三宮着。ここから地下鉄の駅まで休み休み荷物を担いで行く。本当に辛い。まあ電車には何とか乗れたのでよしとしよう。西神中央駅で自転車を組み立てて寮に戻る。すると、GWに一緒にキャンプしたMTBの人が退職し、北海道をバイクで回るとの葉書が来ていた。やはり北海道は自転車にとっての聖地だ!!また来年もキャンプしたい!!

 本日の走行距離 71.9km


 トータル走行距離 876.8km



エピローグ

 今回でやっと渡道回数も10回となった。今回初めてのキャンプで、今までのユースホステルや民宿主体の旅とは少し異なった旅を体験できた。ユースなどははっきり言って設備が整いすぎている感がある。毎日洗濯、風呂、食事、寝床の心配は皆無だ。しかしキャンプでは洗濯、風呂が毎日入れるとは限らない、というよりもむしろ入れる方が少ない。不自由さを楽しむのがキャンプツーリングの醍醐味だろう。宿泊費はかからないが荷物が多すぎて大変だ。しかし自炊も結構楽しい。今度は米を炊いたり調理もしてみたいと思う。

 美瑛で徒歩の人と会ったときは、自分の中で何かしら今までの自信が崩れてきたのを感じた。自転車は体力勝負でしんどいことばかりだと思っていたが徒歩に比べるとはっきり言って楽だ。1日で100kmは進む事が出来るし、荷物も結構持って移動できる。また、下りは全く体力を使わないし、平地も惰性で進むことが出来る。これに比べて徒歩は常に自分の力だけで進まなければならない。本当に辛い旅だと思う。一度体験して、自転車の楽さ、自転車以外の旅によって見える風景を感じてみたいと思った。


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