95夏・北海道 初のキャンプツーリング その10


霧の狩勝峠にて

8/6

 朝、6時頃目が覚める。昨日の後かたづけをして朝食、書き物の続きをする。MTBが出てゆき、私もテントを撤収する。昨日の焼き肉の残りをアヒルにあげたら喜んで食べた。8:40出発。狩勝峠まで、前回は樹海峠を経由してしんどい目に遭ったので今回はかなやま湖まわりで行く。

 ストレートな道をひたすら南下する。国道38号線へ入り、ジュース、ラベンダーソフトで休憩する。今日はソフトを落とさなかった。セイコーマートでシックホックを探すがなかった。

 国道237号線へ入る。金山ダムへはシェルターの上りだ。大変きつい上りだ。足が回らない。もっとギアが欲しい。シェルターからダムへ行ってみるが抜けられそうにないので再びシェルターの上りを必死になって上る。上り終えた後はなだらかな道だ。かなやま湖畔駐車公園で10:57/11:10休憩する。もう少し走ったところで売店や自動販売機があった。そこでMTBの人がいたので一緒に休憩、食堂でカレーを食べる。立命館の学生さんだ。

 まわりには人がたくさんおり、みんな本から抜け出してきたようなアウトドアの格好だ。我々旅人とは一線を画している。かなやま湖の看板で2人で写真を撮る。かなやま湖畔の道を国道38号線へ向かって進む。南ふらの道の駅でスタンプを押す。そういえば、3年前にもここに来た。あのときは大雨の中樹海峠を越えてきた。今回は晴れの中楽なかなやま湖ルートでやってきた。熊笹ドリンクを飲む。12:45出発。

 向かい風の中国道38号線を狩勝峠に向けてひたすらペダルを漕ぐ。しかし向かい風は本当にしんどい。MTBのペースは遅い。待ち合わせの場所を決めて先に進む。道の電光掲示板を見ると、峠は濃霧らしい、ここは天気がいいのに。しかしめげずにダラダラとした上り坂を向かい風の中上ってゆく。待ち合わせの落合駅で子供がインラインをしている。教えてあげようか、とも思う。

 13:26やっとMTBがやってきた。次は峠で待ち合わせる。峠までの上りでは、前回途中でギアをインナーに落としたので今回はすべてアウターでクリアする事を目標に峠を攻める。峠の手前の大きく左にカーブするところはその風景をよく覚えていた。本当になつかしさがこみ上げてきた。確か前回はこのあたりでインナーに落としたと思う。しかし、14:06ついに狩勝峠着。結局ギアは52×19で登り切ってしまった。

 反対側から来たMTB2人組と話をする。埼玉、横浜から来ている。ここで外国の女性のMTBもいた。昨日、中富良野で彼女が休憩中に全速力で抜いていった人だった。彼女はそれをよく覚えていた。すごいスピードに驚いていたらしい。しかし、本当に驚いたのは彼女の走りだった。2週間で2000kmオーバーはすさまじい走りだ。それも、フルキャンプのMTBで。朝3時から昼の3時まで走っていると言う。そして、MTBもやってきた。私とMTB2人の行き先が同じなので新得の公園でテントを張って温泉に行くことにする。

 私は途中、冬にスノーボードでお世話になった「ホテルかりかち」で写真を渡す用事があるので、途中で先に行ってもらうことにする。「ホテルかりかち」では奥さんはいたのだが、社長、マキさん(プロのスノーボーダー)はいなかった。写真を渡し、世間話の後再び走り、セイコーマートで買い物をしている2人を発見。一緒に行動する。

 新得駅で、隣がライダーハウスになっているのを教えてもらい、結局今日の宿はそこにする。すると、鳥沼で一緒だったMTBもやってきた。そのうちにランドナーもやって来て、5人で泊まる。定員は5人くらいだ。その後、ライダーさんも来たが、定員オーバーの為、どこかへ行ってしまった。まずはかなやま湖から一緒に走ってきたMTBと一緒に温泉へ行くが、途中で雲行きが怪しくなり、結局駅前の銭湯に行く。やはり風呂は気持ちがいい。風呂から上がったら入れ違いに大勢の人がやってきた。

 ライダーハウスに戻ったら既に女性MTBは食事を済ませており、翌日の朝食を作っていた。MTB2人と町のスーパーへ行き、肉やじゃがいもやらを仕入れる。やはり人数で割り勘したら安上がりだ。帰ってきてまず自分達の食事を作るが、ストーブの調子が悪いのでなかなか作れない。ストーブの下の方からガソリンが漏れている。パッキンを交換せねばならない。自分の食事が終わった後、じゃがバターを作るが、なかなかじゃがいもがゆで上がらないのでじゃがいもを四等分してゆでて、ゆで上がったやつに各自でバターを塗る戦法に変えたら結構うまく行った。肉はベジタリアンの女性MTB以外の4人で食べたが量が少なかった。食後の後かたづけを終え、MTBと一緒にビールを買い2人で飲む。その後寝る。

 本日の走行距離 90.3km



次のページへ

旅の記録へ

ホームページへ