95夏・北海道 初のキャンプツーリング その4


奥尻島のうにまるモニュメント

8/1
 朝4時頃目が覚めるが再び寝る。中学生がうるさい。カラスもうるさい。朝食に売店でおにぎりを食べる。ジュースをボトルに入れ、8:15出発。追い風に助けられどんどん北上する。まずは10km位走った小浜で8:44休憩。次に18km地点の上ノ国町との町境で9:27休憩、写真を撮る。どんどん北上、アップダウンだがギアを52×17にセットしたまま止まらずに走る。石崎のだいたい海抜0m付近の所に9:52通り過ぎるが止まらない。今日はいつもに比べて調子がいい。

 結局、立ち止まったのは上ノ国町の海のレストラン「もんじゅ」で10:28、出発から50km地点だ。結局32kmをノンストップで走った。しかし考えてみるとフルマラソンの人やトライアスリートはもっとすごい。ここでMTB2人組と会う。奈良からの学生さんで、私とは逆に向かい風の中南下していくそうだ。ジュースをボトルに詰め10:40出発。

 ちょっと走ったところで「天の川」という川を見つけた。もうここまで来たらほとんどフラットだ。しかし江差に入って、江差駅までは上りだ。そして11:13JR江差駅に到着。スタンプを押し、再び下る。江差港に11:25着。少し雨が降ってきたようだ。港ではすごい荷物のランドナーの人が自転車を分解していた。挨拶し、待合い室に入る。発券は12時からだ。結局は松前から3時間10分で着いた。ターミナルで島の情報を入手。島一周は無理で、幌内〜球浦開拓間と、米岡の一部が不通区間だ。

 ランドナーの人に話を聞くと、日本一周が終わって島めぐりの最中だそうだ。できるだけ金を浮かす為に輪行して行くそうだ。腹が減ってきたので海苔弁当を食べる。海苔は青海苔だった。私はめんどうなので自転車をそのまま分解せずに乗せて乗船する。2等はじゅうたんだ。しかし今日は、途中で左腕が痛くなってしまった。また本屋、薬局へ行くのを忘れてしまった。

 いよいよ出港。ランドナーの隣に行く。彼も島を色々巡っているようだ。これからの参考になるので色々な島の話を聞く。船は結構揺れている。しかしこれまで乗った船の中では大したことはない。今までのベストは、舳倉島、手売、焼尻島、波照間島、小笠原、竹富島がすさまじかった。これらに匹敵しない物の結構揺れを感じる。ランドナーの話では、自転車でしんどいところは三陸、伊豆半島、紀伊半島だ。どれもまだ走っていない所なのでこれから心配だ。島では対馬、隠岐、奄美だ。これらもまだ走っていない所なので心配だ。これから行く奥尻島は自転車で30番目に走る有人島になる。しかし日本の全有人島425島はまだまだだ。一時間くらい寝た後、冷房が効きすぎて寒いので目が覚める。上の階に行ってみると、一等椅子席、特等席があった。一等椅子席は、飛行機のスーパーシートのように広い席で、当然リクライニングだ。

 いよいよ入港が近づいてきた。船の右側から鍋釣岩を探すが無い。山の中腹に派手なペインティングがしてある。左側に行ったら鍋釣岩があった。しかし船からは遠い。港に入ったら海の色が深い青から緑がかった青に変わっていった。島に立ってみる。空は幾分か明るい。ランドナーは輪行しているので大変だ。港近くの売店でイクラのパックを買ったら、「北海道奥尻島渡航証明書」をもらった。ちょうど宗谷岬で100円で売っている「最北端証明書」とほとんど同じ物だった。フェリーターミナルでは、えんえんと「〜北追岬〜」と歌がかかっている。まるで宗谷岬、富良野駅だ。

 ランドナーの用意もできたようなので出発する。まずは最北端の賽の河原の稲穂岬キャンプ場へ行ってみる。トイレ、水道はあるが、何やら不気味な感じがする。しかしランドナーはここに電話が無いことに不満らしく、他を当たる。16:46出発。結構砂利道やダートがあり、チューブラーにはきつい。稲穂の方に行くが、途中でランドナーとはぐれてしまった。ハンガーノックになりそうだ。カロリーメイト、アメ、水で栄養補給。

 次に宮津方面の道を行く。途中ですぐにダートになり、さらにはぬかるんでいるので走れない。仕方なく自転車を押す。結構勾配もきつい。また、さらにダートがひどくなった。こんなダートは乗鞍岳の担ぎ以来だ。必死に押し続ける。しかし押しは非常に体力を消耗する。やっとピークに17:48。しかし5万図で現在位置をつかもうにもよくわからない。GPSが欲しいところだ。ここから注意して自転車に乗る。しばらくするとアスファルトになったが、すぐに通行止めとなってしまった。しかし入ってゆく。道はすぐにダートとなり、途中には工事用の車両が道をふさいでいたりする。18:08やっと海沿いの道路に出れた。再び奥尻港へいく。鍋釣岩キャンプ場に行ってみるがランドナーはいなかった。人にキャンプができそうな場所を聞いてみると、ファミリーパークならできそうとのこと。さっそくそこへ行く。

 坂を上るとあたりは一面芝生だ。近くに建設事務所があったのでそこへ行き、挨拶するが彼らが管理はしてなかった。さっそくテントを張り、食事にする。今日もアルファ米にイクラをかけてイクラ丼だ。しかし今日のイクラは化学調味料使いまくりではっきり言ってまずい。ベンチの上でランタンを焚いて食事するが、風が吹いてストーブの掃除針が芝生の中へと消えてしまった。赤ガスはけっこう詰まるので大変だ。まいった。まずいイクラ丼を半分食べ、味噌汁を沸かし、半分のイクラ丼に「ちょっとぞうすい鮭味」をかけて鮭の親子ぞうすいにする。これで少しは食べられるようになった。その後めんどくさいので食器を水洗いだけして寝る。

 本日の走行距離 91.0km



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