95夏・北海道 初のキャンプツーリング その3


北海道最南端の白神岬

7/30

 朝 6:15目が覚める。やはりキャンプの朝は早い。外へ出てみると、ここは相当広いことがわかった。洗顔、歯磨きのあと、ラジオ体操を聞きながらカロリーメイトの朝食。今日の放送は北見市からだ。明日は別海町からだそうだ。

 テントを撤収して7:43キャンプ場出発。セイコーマートで2回目の朝食のおにぎりを買う。7:50/57。ここでボトルゲージのネジのゆるみを直す。知内の上りで8:28エネルゲン2本をボトルのつめる。ゆるやかなアップダウンをくり返す。なかなか標高が稼げない。9:00サイクルコンピュータのセンサーを固定、やっとセンサーのバタつきが止まった。国道228号線をそれて知内温泉に行く。国道から温泉までは下りだ。9:07知内温泉着。空が曇ってきたのでザックにザックカバーをかぶせる。やはり温泉は気持ちがいい。9:40出発。

 温泉から上り、何とか福島トンネルに10:15着。ここからは下りだ。やはり自転車のダウンヒルは楽しい。青函トンネル記念館に立ち寄ろうとしたが場所がわからず結局通り過ぎてしまったようだ。豊浜でジュースとアメの休憩だ。10:47/11:00。

 出発後、急に目にゴミが入り痛くてたまらない。目薬でゴミを洗い流す。しかし、向かい風がすごすぎる。やはり、岬の近くはどこでも風がすごい物だ。白神岬で風向きが変わることを期待してひたすら耐える。自転車で一番答えるのは向かい風だ。そして11:29北海道最南端の白神岬着。ふと後ろを見ると、まるで日高耶馬渓のような風景が目に入った。岬には何も無かった。もしかしたら北海道の岬の中で一番何もないのではなかろうか。11:47出発。集落でジュース2本を買い、ボトルに詰める。今日7本目のジュースだ。そして松前に入り、パンを買う。どこかで食べよう。

 ガソリンスタンドでトイレを借り、観光地図をもらう。礼を言い、松前公園に行く。地図にスタンプを押し、城を見る。ベンチがあったので先ほど買ったパンの昼食にする。しかし今日はしんどい。江差まであと70kmあり、もう既に60km走った。これからの途中から50mくらいのアップダウンが続くのは5万図で確認済みだ。近くに折戸浜キャンプ場があり、ここはツーリングマップにも載っているのでライダー、自転車の旅人がいるかもしれない。

 ベンチで30分くらい寝て、何やらごそごそ音がするので起きてみるとカラスに食べかけのパンをもって行かれてしまった。悔しいが仕方がない。今日は松前観光だ。くやしいけれどしんどい。本当に体力が落ちている。やはりフルキャンプは重すぎる。悲しい物だ。坂は、そして峠は越えられるのだろうか。30kgもの自転車でのロングは初めてなので不安がよぎる。今回は道南と大雪を予定しているが道南さえ完走すればよいのでいざとなれば道南のみにしよう。そして旅人3大祭りのうち、あと行ってないねぶた祭りでハネトになろう。しかし、絶対に美瑛に再会したい。おお、美瑛よ、日本で一番好きな風景よ。また、そういえば美深の宴会がそろそろだ。ふと松前城を見ると白く美しい。次に松前藩屋敷(入場料300円)でウダウダする。ここは松前の昔の町並みを再現しているところだ。昔の町並みはやはり妻籠が日本一だ。

 結局、松前公園を15:00に出発する。しかし、今日は冷たいジュースばかり飲んだので腹の調子がおかしい。キャンプ場に行く途中で「地方発送承ります」の看板を発見。「松前港海の幸よねだ」だ。さっそく中に入り物色する。おじさんに松前漬けを勧められ試食。うまい。実家にたこしゃぶ、いくら、松前漬けを発送してもらう。いくらは1瓶1100円で今日の夕食にと買う。今夜はいくら丼だ。

 隣のスーパーで塩、スパゲティ×2、カロリーメイト×2を買う。さっそくキャンプ場めざして走る。坂を上り、ピークにスーパーのようなところがあったので入って本のコーナーでシックホックを探すが94年版しかない。筋肉痛の薬をと思い薬局を聞くと、町へ戻らねば無いらしい。仕方なしに上ってきた坂を下る。薬局はあるのだが今日は日曜日、どこもしまっている。本屋があったのでシックホックを探すが無い。「北の大地へ」はあったが今回は全てキャンプの予定なので買わない。

 さっそくキャンプ場めざして来た道を戻る。下りてきた坂を上りたくないので弁天島灯台へ迂回する。しかし結局は上りが、それも先ほどよりもきつい上りが待ち受けていた。再びピークのスーパーだ。ひたすら進む。なかなかキャンプ場が見つからない。下りにさしかかり、もう入り口を通り過ぎてしまったのではないかという不安に少しかられる。幸いにも前の方からジョギングの人が走ってきた。悪いな、と思いつつも「すみません」と言うと、「キャンプ場は坂の下。もう上らなくていいよ」と言われる。やっぱり私の荷物だとわかるのだろう。礼を言い、キャンプ場へ行く。

 受け付けを済ませ、自転車に鍵をかけて立てかけ、荷物を降ろす。浜の方へ持っていき、近くの人に挨拶。そして設営。シャワーを浴びようとしたが16:30で終わってしまった。仕方がないので食事を作る。アルファ米を炊いていくら丼にする。しかしいくらは1瓶では少なかった。そういえば、今日はこれが始めての暖かい食事だ。胃にやさしい。ガソリンストーブは途中で火が出なくなってしまった。どうやらノズルがつまったらしい。さっそくクリーニングする。しかし初めてで心配だ。何とか再び着火。味噌汁を沸かす。食事の後は後かたづけだ。空を見ると夕日がきれいだ。しかしすぐに沈んでしまった。夜になってランタンをつけ、明日の計画を練る。マントルは昨日のやつで大丈夫のようだ。しかし火が消えそうになったりもするが。明日はできたら100km先の熊石町まで走りたい物だ。しかし今日は朝8時前に出発したのに70kmしか走っていない。やはりフルキャンプの限界は80km位なのか?まあ行けそうに無ければ江差まで走ってキャンプして翌日の早朝のフェリーで奥尻島に渡ってもよいだろう。

 本日の走行距離 74.9km



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