95年GW 日本海ツーリング その4


三方五湖

5/3

 朝6時頃目が覚める。外を見ると曇りだ。釣りをしている人が海岸に結構いる。朝食後テントを撤収し、8:00出発。田鳥まで2つの坂を越え、8:35田鳥でホットコーヒーを飲む。この旅まではコーヒーはあまり飲まなかったが、結構飲むようになった。地図には名前の載っていないトンネルがあるが、実は2つのトンネルだ。さらにそのうちの1つは95年の2月にできたばかりだ。次の世久見トンネルを9:08に抜ける。やはり地図は新しいものに限る。前まで使っていた中部のツーリングマップは5年ほど前のやつで、新しいトンネル等が載っていない。

 三方五湖のレインボーラインは相当きつそうなので国道162号線を行くことにする。少し走った所に売店があったのでパン、チーカマを買う。ここで三方五湖の地図をもらう。すると、湖畔にサイクリングロードがあるではないか!さっそく礼を言い、来た道を戻り、サイクリングロードを走ることにする。9:40湖畔の売店で三方五湖のスタンプを聞くが無い。そこで熱い茶をもらう。売店のおばさんと少し話し、走り始める。しかし、この道沿いは梅干しを売っているおばあさんが多い。サイクリングロードへの道がわからず、常神岬へ行きそうになったりする。なんとか迷いながらもサイクリングロードへたどり着く。そこは本当にフラットでアップダウンが無い。ここは日本の桃源郷か、と思うくらい静かですばらしいところだ。のんびりポタリング気分で走る。10:25浦見川の橋の下に観光船が走ってきた。途中、軽トラで来たおじいさんと話をする。すると、この浦見川は2つの湖を掘ってつなげた運河、また昔は水がきれいに澄んで川底まで見えた、魚が昔に比べて少なくなった等の話を聞く。おじいさんと別れ、湖とも別れる。まるで、今まで夢を見ていたような気分だ。何か島時間のようなものを感じた。

 国道27号線をどんどん北上する。美浜駅に10:55着。ジュースを買い、待合い室で食事にする。張っていたポスターを見ると、青森ねぶた祭りのやつがあった。今年は8/2〜8/7だ。今年こそはハネたい。東北に一瞬だけ通り過ぎる夏を感じたい。去年のアスパムでみたビデオを思い出す。11:15出発。

 再び国道27号線を走る。敦賀半島へ行く道にザックをかついだMTBがいた。私にはMTBは重くて旅できないだろう。敦賀市まで、トンネルを抜けようかと思ったが自転車、歩行者は不可。まあ、あれだけ交通量が多ければ危ないだろう。仕方なく、関峠を越える。なんとか11:44クリア。11:54売店を発見。ここでパン、ゆで卵などの昼食を購入。気比の松原への道を聞く。12:10松原公園着。見た所普通の松原だ。キャンプ、火気の使用は禁止だ。海の眺めがよい。人は結構いる。やはり連休だ。少し寒い、と思い温度計を見ると15.7度だ。自転車をベンチに立てかけて昼食にする。12:30出発。

 敦賀駅に12:49着。ここでテレカを買う。駅は結構大きな駅だ。13:10出発。駅の近くの売店でカロリーメイトなどの食料を購入する。次は国道8号線を北上する。交通量は多い。やはり1桁国道はどこでも多い。風は南の風でGOOD!!風に助けられどんどん北上する。13:48ふと対岸を見ると、敦賀半島が美しく見える。13:55杉津のレストハウスでジュース休憩。ついでに水をもらうが、濁っていて途中で捨てる。河野海岸道路の入り口付近で、寺泊のアメ横みたいなところがあったのでそこで水をもらう。水をもらうだけでは悪いので串カマを食べる。うまい。もっと他の魚などを食べたかったが高いので食べる気にはならない。売店のおばあさんに励まされ、14:20出発。

 有料道路は自転車90円だ。道はめちゃ平らで、眺めも良い。国道305号線に入り、再び交通量が多くなる。かれい崎手前でライダー3人がいたので休憩し、話をする。岐阜から林道を回っているそうだ。写真撮影、住所交換する。15:10〜15:35。彼が使っている昭和61年発行のツーリングマップはきれいだった。この時点で今日の宿泊地を国道127号線上のこしの海水浴場にするつもりだったのでそれを告げる。15:35別れを言い、どんどん北上する。国道上で15:52祭りのみこしに遭遇。道路がふさがり、車やバイクが通りにくそうだ。そういえば、今の時期、夏の北海道までとは行かないがバイクがやたらと多い。ピースサインをくれたりするバイクも多く、まるで夏の北海道だ。

 16:10玉川トンネル入り口で敦賀半島がタテに見えた。ついに敦賀半島よりも北に来てしまった。このあたりが越前岬のはずなのだが何も看板などない。結局越前岬はわからずじまいだった。そういえば去年の夏の雄冬岬もそうだった。こしの海水浴場の少し手前で外国人のMTBに会う。彼も兵庫に住んでおり、結構話があう。やはり私の英語よりも彼の日本語の方がうまい。それからしばらく走ると、16:56海水浴場に着く。しかし、近くの店の人に聞くと、キャンプ不可とのことだ。だが、ここから15kmほど北上したところにキャンプ村があるらしい。さっそく礼を言い再び走り出す。17:12弁慶の洗濯岩の近くの海岸で釣り人のテントを発見。しかし、とうてい道から降りれそうにない。海沿いの道には釣りの人の車が多く止まっており、走りにくい。また、芝生の上ではテントが多い。おそらくオートキャンプなのだろう。追い風に助けられ、30km/h位で北上。西側を見ると、太陽が少し見えているが下は雲だ。

 ふと進行方向を見ると、テントがたくさんあった。どうやらやっとキャンプ村に到着したようだ。海岸の方へ行き、キャンプ村の入り口を探すが無い。砂地を乗って走っていると砂にタイヤを取られ、こけそうになる。まるでスノーボードのカービングターンだ。キャンプ村への入り口を聞き、ついに18:00キャンプ村着。大人1人700円だ。受け付けを済ませると、自転車がもう1人いる、ということを聞き、さっそく彼のテントの近くで張る事にする。金沢からMTBで輪行袋なしで南下して、引き返している途中だそうだ。三方五湖で日本一周中のサイクリストと会っているそうだ。テントを張り、荷物を入れる。旅行手記を書いている最中に風呂に誘われたので一時中断し、風呂へ一緒に行く。国道を歩いて5分くらい引き返したところにあり、隣はサーキット場だ。また、24時間営業の多分自動販売機コーナーのようなものもあった。この旅で初めての風呂だ。今日はウーロン茶風呂だ。とても気持ちがいい。帰りにジュースを買う。テント村に戻ると、MTBのテントが風で倒されていたので起こすのを手伝う。それからテント内で書き物の続きにする。しかし、家族連れのオートキャンパーはうるさい。書き物を終え、寝ようとすると暴走族が国道をトロトロ走り、めちゃうるさかった。ええ加減にせえ。しかし何とか寝る。

 本日の走行距離 130.1km



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