与那国の日本最西端の碑にて
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朝、起きて食事にする。朝から食事の量が多い。さすがたましろ荘、おそるべき宿。荷物の整理を終え、まずは郵便局へ向かう。昨日、自分と実家当てに書いた絵はがきを出す。そして、ふと中を見ると電気がついているではないか。私は持って来た日本地図(今回の旅の前に買った。自転車で走った所を線で引き、これから日本中の記念スタンプを押してもらう)に波照間郵便局のスタンプを押してもらうように頼むが、「切手を貼ったら押しても良いよ」と言われたので62円切手を2枚買い、地図と5万図に押してもらう。
その後、港へと向かい、石垣行きの船に乗る。宿で一緒だったバックパッカー坂田さんも一緒だ。連泊者に見送られ船は一路石垣へ。途中、八重山の島々を眺めながら50分程で石垣港に着く。天気は晴れだ。
与那国行きの飛行機までまだ3時間ほどあるので竹富島のコンドイビーチで泳ぐ事にする。急いでチケットを買い、再び竹富島に渡る。ふと思い出すとタオル、バスタオルをたましろ荘に干したままだ。まあ、しかたがないと思い、ビジターセンターでタオルを購入。 脇目も降らずにコンドイビーチへ向かう。今日は人がぼちぼちいる。水着姿で甲羅干しをしている若者、MTBのおじさん、その他若干名。海パンに着替えてからMTBのおじさんとしばらく話す。おじさんはもともと色々な島を走る予定だったが、竹富島がたいそう気に入ったらしく、全ての宿をキャンセルしてここに1週間ほど滞在しているそうだ。今度来るときは私もここに滞在してみたい。海の写真を撮り、初泳ぎに挑戦、水が気持ちいい。おじさんに写真を撮ってもらう。
海からあがり、しばらく身体を乾かす。身体が乾いてからおじさんに別れを告げ、再び港に戻る。石垣から自転車がきたので2、3会話してから船に乗り込む。石垣港に戻り、急いで空港に向かう。空港に着いて、自転車を分解し搭乗手続きを済ませ後は日本最西端の島与那国島へと機上の人となる。飛行機はプロペラ機で、羽根の近くだったのでプロペラの振動が分かる。機内から見下ろすと、西表島のジャングルが見える。
そうこうしているうちに与那国空港着、天候は曇りで、滑走路が濡れている。自転車を組み立て、空港内の売店で絵はがきを購入。隣りに記念スタンプがあったので地図と5万図に押す。一路、日本最西端の碑へと向かう。久部良の集落から記念碑までは結構な上りだ。
駐車場から押して、ついに日本最西端まで来た。90年の宗谷岬以来足掛け5年でついに日本の4端(の記念碑)を自転車で制覇した。制覇した瞬間、なにか目的を1つ失った感じがした。 2時間ほどそこにいたが、人は来なかった。また、ラジオをつけたら中国語の放送ばかり入って来た。さすが台湾から近い。記念写真を撮り、とりあえずクブラバリを見学。ここは昔、人口削減のため妊婦を飛ばさせたそうだが見たところ幅3メートル以上有りそうで、こんなところなど到底飛べそうにない。
それからカレーハウス「ユキさんち」に行く。去年の夏、礼文島の桃岩荘に行った時、そこのヘルパーに教えてもらった所だ。彼の事などをしばらく話した後、一路祖内の集落に戻る。アップダウンが結構あり、「最西端のダウンヒル」などと思いつつ本日の宿「民宿おもろ」に到着。入ってみると2人おり、埼玉の元サイクリスト関口さん、千葉の大学院生橋本さんだ。荷物を入れてから話しに加わる。3人とも今まで行った所が同じで、話しが弾む。しばらくするうちに食事の時間だ。宿泊客は他にダイバー2人、鳥の撮影に来たカメラマンだ。彼は日本野鳥の会特別会員で、名前を本若さんといい、色々鳥の話しを聞く。今回はコウノトリの撮影に来られているとの事だ。泡盛のボトルを注文して皆で飲み、しばらくしてから寝る。
本日の走行距離 31.3km