94年北海道 日本海ツーリング その3


まあ、一応ここに来たからには

8/14

 6時ごろ雨音で目が覚める。夢であってほしいとまた寝る。7時半ごろから朝食にする。私が最後だ。今日は雨、稚内の方も雨らしい。8:30出発。昨日と同じ道を逆に辿って9時頃空港着。再び自転車を分解し、カウンター近くに自転車、ザックを置き、先に土産を買って送る。今回の土産は会社、寮に定番の「白い恋人」、そして自分用に「ドラキュラの葡萄」30本、ラベンダーカルピスフィズ6本だ。「ドラキュラの葡萄」は、前回に空港で飲んで気に入ったので最初自分用に50本位買おうと思ったが、それではあまりにも高すぎるので30本1カートンにした。

 出発90分前に稚内行きの手続きをする。席を一応左手の窓側にしてもらう。おそらくは雲で何も見えないだろうけど。

 本屋に行って弁天島へのツアーをやっている民宿が載っている本を探す。すると、「民宿最北の宿」で、好天時に連泊者5人以上でやっているとのことだ。しかししばらく稚内は雨が続きそうなので多分無理だろう。

 飛行機に乗るが、雲が多く、利尻が少し見えた程度だった。しかし空から利尻が見えたのでラッキーだ。12:50ごろ稚内空港着。与那国島から空路で7カ月かけて繋げた。自転車を組み立て、13:20ごろ出発。宗谷岬までに自転車に結構すれ違う。バイクからのピースサインをもらってうれしくなる。なんせ前回のGWでは道内で1回しかもらえなかった。これが夏の北海道だ!!

 弁天島、平島が大きく見え、14:00ごろ宗谷岬に到着。しかし平島は本当に平べったい島だ。うーん、北方領土をのぞく真の日本の最北端、弁天島よ、今度来るときには必ず上陸して見せよう。とりあえず日本地図、5万図、ツーリングマップに宗谷岬のスタンプを押してもらう。日本地図の表には、波照間島、与那国島、そして今回の宗谷岬のスタンプが燦然と輝いている。後は納沙布岬だ。

 民宿「最北の宿」に電話してみると、満室で、今日のような天候だと船は出せないそうだ。最北の店「柏屋」でシール、絵はがきを買い、宗谷岬の碑で一枚だけ写真をとる。着ているTシャツは、波照間島の「モンパの木」の土産物だ。正月の波照間では日本最北の島礼文島のTシャツでうろちょろしていた。バス停ではライダー達がたむろしており、旅行者のおばさんと色々話をする。

 結局、稚内のライダーハウスでも泊まろうと思い、稚内まで走ることにする。雨の中16:30ごろ出発、礼文行きの船には間に合いそうもない。今日は、桃岩荘YHの「お盆フェスティバル」だ。もし行ったらはまってしまいそうだ。

 途中のコンビニでジュース、お菓子を買う。ライダーに話しかけると、彼らはここから少し行った「あるめりあの里」で泊まるらしい。しかし私は今日稚内まで行くつもりなのでひたすら走り続ける。

 稚内市に入った所あたりで進行方向が同じ自転車を発見。話をすると、彼もまだ今日の宿を決めていない。一緒に行動する事にする。シックホックでライダーハウスを探し、まずは「どみんご組」に行ってみる。すると、シャッターがしまっており、隣のレコード屋で聞くと、もう満員とのこと。しかたなくこの近くの「緑湯」に電話をかけると、何とか別部屋ながら泊まれるとのこと。さっそく行き、手続きを済ませ、銭湯に行き今日の疲れを癒す。私の部屋は4畳に4人だ。9時からカラオケでみんなで歌う。ミラーボールまである。終わり頃ライダーのスプーン曲げなどの超能力で盛り上がる。いいものを見せてもらった。寿命が10年長くなったような気がした。ちなみに宿泊料は銭湯込みで1000円だ。

 本日の走行距離 72.1km



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