スノーボード2級への道 その2
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朝起きると外は雨だ。また、風もだいぶ強い。朝食後、部屋の荷物をまとめておく。ホテル側の木島平ゲレンデはリフトが止まっている。やはり風が強い。雨の中反対側の牧の入ゲレンデにボードを担いで行く。検定の受付を済ませ、ゼッケンをもらう。
どうやら今日はレースで、やたらとアルペンの人が多い。レース出場者のために午後からも検定を行うそうだ。
リフトに乗り、一本ずつ練習で滑る。受験者はトータル8人で、フリースタイルは3人だけだ。
そしていよいよ検定が始まった。まずはロングターンからだ。私は昨日の練習と同じく左側から入って行く。最後の方なので前の人の跡をトレースすればよい。しかし検定会場にどんどん人が入ってくるのには参った。集中力が切れてしまう。また、朝の雨の影響かバーンは重い。そして私の番だ。なんとか4ターンをカービングで決めるが、最後の最後にゴールしてから停止でバランスを崩してしまい、膝をついてしまった。再びリフトに乗り、今度はショートターンだ。フォールラインに対して垂直に滑って行くので結構スピードが出てしまい、スピードコントロールをしようとしてドリフトになってしまった。おまけにゴールではスピードが出過ぎでこけてしまい、そのまま停止ラインを越えてしまった。
結局、2級は私だけが不合格であとのみんなは合格だ。悔しがっても仕方がないので午後も受験することにする。とにかく悪かったところを検定員に聞いて、それをできるだけ修正するようにする。聞くと、ロングターン、ショートターン共に滑り自体は良かったが、やはりゴールでバランスを失ったことが敗因だった。
2人組と別れ、別の1人と一緒に滑る。ひたすらカービングターンをやりまくる。はっきりいってとても悔しい。まさか私だけが不合格とは思いも寄らなかった。
昼食後数本滑って再び受付をする。そして再び検定だ。今度の受験者はアルペンが1級2人、2級2人とフリースタイルが私だけだ。ロングターンでは滑りも良く、今度はフィニッシュもきちんと止まることができた。しかしショートターンでは滑り自体は良かったがやはりスピードがつきすぎてやはり最後にバランスを崩してしまいこけてしまった。こんな事は練習や普段の滑りでは絶対に無かったことだ。どんなときでも制御だけはきちんとできていたが、検定の本番で緊張してしまい、体が思うように動かなかった。しかし停止ライン内ぎりぎりに入っていた。
結果はやはり不合格だった。あとで聞いてみると滑り自体は合格点だが、やはりショートターンでこけてしまったのが大きかった。しかし2回とも練習や普段の滑りでは絶対に失敗しないことを検定本番で失敗してしまったのはとても悔しい。こけてさえいなければ合格していたのに。やはり「本番では失敗は許されない」という気持ちが大きすぎる。それで結局は滑りも練習や普段の時のようにリラックスする事ができなかった。また、つまらないミスも犯してしまう。このミスが命取りだ。悔しいが今度がんばるしかないだろう。
ウジウジしていても仕方がないので中斜面をひたすらカービングしまくる。やはり自分のペースで思いっきり滑る方が楽に滑ることができる。ここ木島平はフリースタイルもパイプやジャンプ台があっておもしろいが中斜面が多く、どちらかと言えばアルペン向きのゲレンデと言えよう。今度はアルペンをやってみたいと思う。思いっきり体を倒したカービングターンをやってみたい。フリースタイルでははっきり言って限界がある。フリースタイルでのビッテリーターンは夢のまた夢だ。
適当にアップしてホテルに戻り、その後集合場所に行き、バスを待つ。そして乗車する。また、再来週も同じツアーがあるので参加して受験しようか。
今回、検定を始めて受験したが、今までの勝手な滑りと違い、初めから終わりまできちっとした動作を要求されることがわかった。また2級はフリースタイルでも十分合格が可能なこともわかった。しかし、自分は本番に弱いことも思い知らされた。本当の自分の一面がわかっただけでも収穫だ。次はいつ滑ろうか。3/30位にまた同じパックで木島平に来てもいいだろう。まあスクールをやめてフリーランして検定を受けてもいいだろう。検定やスクールでは自分でリフト券を買わなければならない事もわかった。
今回、だいぶ滑りが上達した。滑走日数は今シーズン20日、トータル35日になった。とにかくひたすら滑り続けてきたつもりだ。パイプやワンメークはできないがカービングは自信がある。去年の10日目くらいにカービングターンができだしてからカービングの楽しさがわかってきた。今年はショートのカービングターンもできるようになり、ますますスノーボードのフリーライディングの魅力に取り付かれた。
それにしても一緒に受けた人はすごい。今年始めたばかりなのにいきなり2級に合格するとは。それにフリーランのスピードもすさまじく早い。やはりスキーで下地はできている人は強いと思う。
しかし木島平は結構検定に甘いようだ。その検定でそれもつまらないミスで不合格になったのは悔しい。しかし本番で成功させなければならないのは仕方がないことだ。
雪面は雨が降ったせいか重かった。また、結構バーンも荒れだしてきたので結構滑りにくかった。しかしそれでも何とか踏ん張ることができた。また、カービングもだいぶ深くできるようになった。しかし体は前傾になっている。これがセンター、前、後ろと自由に重心を移動させることができるようになったらもっと上達するだろう。
とにかくスノーボードの上達のコツは、とにかくひたすら滑ることだけだ。がんばれば次の機会には合格することができるだろう。とにかくがんばろう。