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ふわり ふわふわ




地に足のついた歩き方 故郷の錦で飾る
全国各地で作られていたそして今なお作り続けられている
身近な和服、和装小物を紹介していきます。。


桜皮細工の下駄
秋田県 仙北郡 角館町
秋田・かくのだて

就職したての頃、岩手県盛岡市に赴任し
青森、秋田、岩手をまわっていました。

それまで車で出歩くことのなかった私にとって
この3県は故郷の山口県より詳しく
案内することができます。

盛岡在住時、母と叔母を案内して
秋田県仙北郡角館町を訪れました。
お土産に山桜の皮を加工して茶筒に貼り付けた
桜皮細工(樺細工)の茶筒を
「桜の皮を使うなんて珍しいね」
と言いながら手にとったことを覚えています。

角館は桜並木と武家屋敷の残る町です。
角館の桜皮細工は武士達の手内職として始まりました。
武士らしいコダワリを持って作られた桜皮細工は
商人達によって安定した産業となり
職人達の技術によって現在に伝えられています。
角館町樺細工伝承館樺細工の歴史についてを参照しました)

岩手県を離れて10年くらいたったでしょうか、、、
インターネットを通じて
思いがけず桜皮細工に再会しました。

秋田桜川細工浪漫 株式会社八柳さん
桜皮表の下駄です。
私は角館の町並みを思い出しながら
手に入れることにしました。

桜皮の艶やかさに白木のコントラスト

私は歩き方にクセがあるのか
広巾の下駄をはくと
下駄の内側同士が当たってしまいます。
そこで細身の右近下駄を選びました。

右近下駄は歯が無く、裏にゴムが張ってあります。
比較的楽に履くことができる下駄です。

歯(葉)も無ければ、花も無い桜皮の右近下駄
私は花見の時期に活躍させる予定です。


桜の花の「咲く」「散る」に左右されず。
のんびりと桜並木を歩くのにちょうど良さそうです。
(それまで我慢できるかどうか(^^;できないな、きっと)

角館町役場のホームページ秋田・かくのだて
角館町樺細工伝承館
樺細工の歴史について
角館は染井吉野、枝垂桜などが楽しめます。
角館の桜情報

秋田桜川細工浪漫 株式会社八柳さん
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