ttanabe's homepage

ふわり ふわふわ




地に足のついた歩き方 故郷の錦で飾る
全国各地で作られていたそして今なお作り続けられている
身近な和服、和装小物を紹介していきます。


神戸で買った神戸下駄 
兵庫県神戸市須磨区
須磨区へようこそ

三宮へ中国茶を飲みに行きました
その前日、突然(神戸下駄を欲しい)と思い立ち
どうせなら(神戸で買った神戸下駄で神戸を歩きたい)と考えました。

インターネットで調べると明石から三宮に向かう途中
山陽電車の板宿駅近くに履物屋さんがあるのが見つかりました。

明石から山陽電車に乗って板宿へ
兵庫県に暮らして7年ほど経ちますが
板宿は神戸市営地下鉄とJRの乗り換えに
立ち寄ったくらいでしょうか?

いつも通過ばかりしている駅って、けっこうありますね
新しい楽しみが広がるかもしれません
途中下車気分で板宿の町並みを楽しむことにしました。

商店街から少し路地に入り
お惣菜の並ぶ通りを抜けて
板宿センター街のまるよし履物店さん


まるよし履物店さんは須磨区に一件だけの履物屋さん
とてもお元気な店主さんに迎えていただきました。

80歳の店主さんは、30歳の時に店を構えてから
50年お店を守られているそうです

お店の中に吊るされている
差し替え式の朴歯の下駄や
一本歯の下駄もご主人と一緒に歩んできたのでしょう

お目当ての神戸下駄もありました!!
広幅のものと、底にゴムの張った巾の狭いもの
私は迷わず巾の狭いものを選びました

前の歯が斜めに傾いた「のめり下駄」は
関西では神戸下駄
関東では千両下駄と呼ばれるそうです。

ご主人にお話をうかがうと神戸市の履物屋さんは
和装離れとともに廃業し
現在5件ほどだそうです。

でも私は少なくなったことを嘆くよりは
5件も頑張って続けていることを応援したいと思いました。

ロール・プレイング・ゲームの主人公のように
神戸下駄を求めて神戸に残る履物屋さんを探す
私の旅は、まだ始まったばかりですから、、、


私が、まるよし履物店さんで手に入れた下駄は
前歯の斜めの部分が少し変っています。
普通ののめり下駄は斜めの部分が直線ですが
ゴムを貼るためでしょうか?
まず二枚歯の下駄の前歯があって
そこから斜めになっています。


早速、買った神戸下駄で三宮の町を歩き

中国茶を楽しみました

須磨寺などの、源氏ゆかりの地をめぐる
お供にも良さそうですね

須磨区へようこそ
まるよし履物店さん



ふわり ふわふわ

安物がいの銭失い
無くした銭で学んだこと

地に足のついた歩き方
故郷の錦で飾る

深き夢見し 酔いどれて
ふわり ふわふわと
風をまとい 土を食らう

「漂うだけ ただ酔うだけ」と
 ただ意地を張っているだけ


メールを送る ttanabe@kh.rim.or.jp