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綴る徒然


ここは日々の生活を綴った随筆ページです。
最近は着物でのMobile
和装機付をテーマにしています。

和装される方がMobileする。
Mobileされる方が和装をする。
あまりいらっしゃらないかもしれませんが
これからの季節、お正月や成人式の時等
何かの参考になれば幸いです。



2000/12/27

紬を焼肉で焚き染めて

〜 西陣織風皮ケースを纏ったPalm/WorkPad c3とともに歩くミナミ(その二) 〜



イブの日に私が手に入れた和服
生地は紬(つむぎ)という代物で
本来、作業着等に使われていたらしい。

ならば仕事帰り気分で
焼肉を食べに行くのも一興と
先輩夫妻に良いお店を紹介してもらう

手に入れたばかりの
羽織紐の房の
フサフサ感を楽しみつつ
地下鉄なんば駅の31番出口近くの
焼肉屋「かどや」に向かう

「かどや」は
漫画「じゃりんこチエ」の
お店のようなつくりで
人に連れて行かれなければ
暖簾をくぐりづらいかもしれない

かどやに入ったら
まずは豚足を頼むのが
客の流儀らしい
私もそれに従い豚足を頼む

じっくりとゆであげた
ホカホカの真っ白い豚足を
手でつかんでかぶりつく

あっさりとした味付けで油っぽくない
滋味あふれるゼラチン質を思う存分堪能する
臭みは無く、むしろほのかに甘い
優しい香りが鼻腔から心のそこまで包み込む



ウィンドウショッピングを楽しみながら
心斎橋から道頓堀を抜け難波まで歩いて
疲れた体をいたわってくれるようだ
ゆでた豚足が、こんなに優しい香りを立てるとは思わなかった


乾杯のビールを豚足でいただき

待望の焼肉と日本酒を頼むと
串にさした焼肉の皿と
特性のタレが入った皿
葱が山盛りにつまれた皿と
たちまちに目の前のテーブルが一杯になる

あっけにとられた私に
先輩が食べ方を教えてくれる



タレの皿に葱をあふれるぐらいにいれて
焼肉を串からはずして
タレとたっぷりの葱でからめて食べる

言われたとおりに食べて驚いた
「こりゃウマイ!!」
コップ酒をチビリチビリとやりながら
感心してうなずいては
むしゃぶりつく

葱の香りと
肉の脂のこげる匂い
炭火で燻された木の香り
それらが渾然一体となって
鼻腔をくすぐる
ともすればチグハグになりそうな
個性の強さを
タレの酸味がまとめ
肉の優しさを引き立たせてくれる。

葱の入れ方が足りないと
「葱はたっぷりあるよ」と店員さんが声をかける
葱が少なくなっても
皿の底がのぞく前に葱を足してくれる。
葱、タレ、肉、そして炭火の香りが
そろわなければ「かどや」の焼肉とは言えないのだ。

これは内蔵系も期待できると
私の大好きな「せんまい」を頼む
残念ながら「生せんまい」は売切れていたが
「焼せんまい」は期待以上
と言うより今まで食べたせんまいとは
全然、別物であった

肉厚のせんまいからは
たっぷりの暖かい肉汁がたれる
せんまいの表面のぶつぶつが
まるで舌をからめあう時のような食感をかもしだす。

筆舌に尽し難しとは
まさに、この味のことだろう

しかし私は
筆舌に尽し難しを尽くす事こそ
うまい酒と肴を作る方に対しての
敬意と思う



だから私は携帯端末を携え
スタイラスをとり
その喜びを書き綴るのだ





Y.sahashi様からいただいたウエダキカクさん
試作品レアケースをまとったPalmとともに
濃い目のミナミを楽しんでミマシタ




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