第1幕

第1場

(場内青空投を薄く点灯)

《ヨーロッパの古風な町並み、パノラマ》

(石畳の道を馬車が行く)

(一番大きな屋敷の最上階の窓から、少年が外を見ている)

医師

今日の分の薬を置いておくよ。
くれぐれも安静に、いいかね?

《風景は室内》

(扉開く音。母親入室)

母親

先生、今日はありがとうございました

医師

今のところ、落ち着いているようだね。ただ…

母親

医師

(小声で) このあと、外で
(ハンスに) お大事に

(医師退室)

母親

(水差しを置きながら) 気分はどう?

ハンス

うん、今日はなんだかとても気分がいいんだ
ねえ、散歩に行ってもいい? こんなに天気がいいんだから

母親

それはだめ。先生に安静にと言われたばかりでしょう

ハンス

大丈夫だってば

母親

それでは、元気になったらラインラントに旅行に行きましょうね
だから、今は静かにしていなさい

ハンス

…はい

(母親退室、低い話し声と足音遠ざかる)


(ハンス窓の外を見やる。鳥のさえずり、子供たちの声)

《街並みと青空 パノラマ》

ハンス

(溜息) みんなはあんなに楽しそうなのに
鳥はいいなあ。自由に何処へでも行けて
僕にも翼があれば、この青空を渡って好きなところへ行けるのに

(鳩の鳴き声)

どうしたんだい、リーデルト。お前も飛びたいのかい

(鳥かごを開ける音。続いて鳩の飛び立つ音)

《青空を舞う白い鳩》

思う存分飛びまわっておいで。僕の分までね




(OP 音楽、タイトル、スタッフロール他)




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