ヤモリの棲息するこの窓辺に ユラリユラリと交換する日月の下 水の玉子が生まれたる 私は水性の男であるというわけのわからぬ確信 ここは未明 はちすの花の自生するところ 〈水の女〉〈日出ずる国の黒い烏〉〈母と母の輸舞〉 身体の正面と背面をペラペラ入れかえながら 無限数の旋回 渦運動 ロータス あるいはロータリーの停車場 そのざわめきは〈休息と同時に愛撫〉 |
at Nakano Terpsichore, Tokyo 1996.11.8-10 |