試合の方法

 けん玉の試合と言ってもほとんどの人はピンと来ないと思います。けん玉日本一を決める「全日本選手権」などもあるのですが、ほとんどの人は「へーそうなの」で終わってしまいます。ましてや試合方法なんかは知っている人は関係者以外いないのではないかと思われます。ここでは、試合方法について説明していきます。これであなたもけん玉通!!



1.トーナメントの試合方法

 まず、トーナメントでの試合方法を説明します。

  1. 先攻後攻を決めます。
  2. 先攻が、くじを引き、行う技を決めます。
  3. 先攻後攻がお互い技を行います。
  4. 自分が成功、相手が失敗したら1ポイント入ります。
  5. 引き分けた場合は、決められた回数(3〜5回くらい)だけ3と4を繰り返します。
  6. 規定回数引き分けた場合は、先攻と後攻を変えてから次の技に入ります。
  7. 先に2ポイント(決勝は3ポイント)取った方が勝ちです。
  8. もしも1対1(決勝は2対2)になったら、タイム競技(決められた技を順番に成功させる)で勝敗を決めます。

ちょっとややこしいですが、まとめると「先に失敗した方が負け」です。
この試合方法は、ほとんどの大会で採用されています。けん玉日本一を決める「全日本けん玉道選手権大会」でも、この方法です。
醍醐味は、1つの技の失敗が負けに結びつきますので、とても白熱した戦いとなります。
また、くじで技を決めますので、運が大きな要素を占めます。

次に、実際の戦技を載せておきます。

全日本選手権

学生選手権

1

二回転飛行機
宇宙一周
2

うぐいすの谷渡り
けん先すべり〜
地球回し
3

けん先おもてうらすべり
つるしとめけん
4

つるし一回転飛行機〜
はねけん
うらふりけん
5

つるし一回転灯台〜
とんぼ返り
さかおとし
6

ろうそく返し
うぐいす〜けん
7

宇宙一周〜
地球まわし
一回転飛行機
8

うらふりけん〜
うら地球まわし
ふりけん〜
世界一周
9

二回転灯台
はねけん
10

すべり止め極意
一回転灯台




2.得点制による試合方法

次に、もう一つの方法である得点制による試合方法を説明します。

参加者が多い(100人以上)ときに、はじめからトーナメントで試合をしていけば、(人数−1)回分試合をする必要があります。もしも予選である程度人数を絞って決勝をトーナメントで行うと、試合数が少なくて時間も短くすることができます。
試合方法は、先ほどのトーナメントよりも簡単で、決められた技(だいたい10技)を規定回数(3〜5回)行い、成功した合計点数が自分の得点になります。
文部大臣杯(小学生の大会)の地方予選のように、参加人数が多いときは先に得点の上位○○名を決めておき、上位の者どうしでトーナメントを行います。
日本けん玉協会杯争奪戦(別名JKA杯、中学生以上の大会で、全日本選手権とならび2大タイトルの1つ)では、予選も決勝も得点制で行います。

先ほどのトーナメント制とは違い、決められた技を全て行うので、運はからんできません。自分の本番での実力が順位にそのまま出てきます。そのためにJKA杯は「実力日本一」決定戦と呼ばれます。

実際の戦技を載せておきます。


JKA杯

文部大臣杯

予選

決勝

1

飛行機
宇宙一周
とめけん
2

ふりけん
うらふりけん
飛行機
3

世界一周
けんさきおもてうらすべり
ふりけん
4

うぐいす
つるし一回転灯台
世界一周
5

地球まわし
一回転灯台〜
さか落とし
けん先すべり
6

ヨーロッパ一周
一回転飛行機〜
灯立
うぐいす
7

灯台
さか落とし〜はねけん
うらふりけん
8

はねけん
うぐいす〜けん
つるしとめけん
9

さか落とし
地球まわし〜
うら地球まわし
宇宙一周
10

けん先すべり
灯台とんぼ返り
地球まわし




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