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iPod touch 10/4/07

 今朝届いた。なんかもうめちゃくちゃSF。おもしろいなあこれ。

石の宝殿 10/15/07

 奈良在住の『亜空間』秋岡久太氏夫妻が明石方面にやってくる用事があるとのことで、夜いっしょに食事するその前に石の宝殿に行ってみましょうという話になった。石の宝殿というのは兵庫県高砂市にある四角くて大きい石を祀る神社のことである。実際目にしてもそれがなんなのかはさっぱりわからないのだがとにかくでかくて四角いので圧倒される。一辺数百メートルはあろうかというかまあそんなにはないがとりあえず非日常的巨大な石の立方体が水の上に浮かんでいるのである。下を覗き込んでしまうと本当に浮いているのでないことはすぐにわかるが大昔の人がどのような理由でこんなことをしたのか不思議でしかたがない。石のまわりを歩けるようになっており、奥へとまわると裏面にだけピラミッド状の突起がある。それはまるでブラウン管テレビの背面のようであり、これまたなんなのかさっぱりわからんのだった。なにかを指し示しているような気もするがまったくもって意味不明。
 けったいなもんですなあとのんびりと言っていたら驚いたことに突然猛烈な便意に襲われ正直少し漏らしたのではないかと思うほど追い詰められてパニクったのだがあれもたぶん奇石の影響なのだろうと思う。あんなに突然で強烈な便意は生まれて初めてで経験はないが浣腸してもあんなことにはならないのではないか。突発的というか爆発的というかその訪れはあまりにも唐突かつその勢い圧力は殺人的であり、あのまま漏らしていたらぼんという破裂音とともに身に着けた衣服すべて弾け飛び、音に気づいた人が振り向いたときすでに姿はなく排便のジェットによって飛び上がった我が身は鉄腕アトムよろしく遥か高空を音速移動する小さな点となっていたはずである。幸いすぐに便所も見つかって漏らしてもなかったのだがあまりの恐怖に貧血を起こし膝の力が抜けそうだった。恐るべし石の宝殿。見学の際は要注意突発便意。

iPod touchのケース 11/27/07

 十月の初旬に本体は届いてですな、そのちょっと前にアマゾンでIcewearなんとかというもうほんと見えないくらい透明ですよーと謳うシリコンのケースを注文しとったわけですが、三回か四回かもうわからんようになるほど度重なる発売延期をくりかえしええかげんにせいよと思いつつも他のメーカーのも品切れだらけだしとしかたなく待っとったら十一月二十日という発売予定日を過ぎてもいっこうに発送の兆しも見えず、どないなっとんねんとさっき確認したら発売予定日が延期になりましたとのことで次の予定というのがあんたこれ来年の四月の末ですよなめとんのかおのれは背中縦一文字にノコギリ当てて脊髄のど真ん中にうんこしたろかー。
 さすがにキャンセルした。もうええわケース無しでそのまま使います傷付いたってかまうもんか。

ローズパレード 12/12/07

 ぼくの出身校ではないが近所の県立高校のマーチングバンドがアメリカのローズパレードに招待されたとかで、関係者の人たちの間ではこの話題で非常に盛り上がっている。
 詳しいことはよく知らないがとても名誉なことなのだそうで、おーほんならまた例の寄付金集めで古いOBとか名ばかりの関係者から大金巻き上げるんやなと思っていたらそうではなく、驚いたことに参加する生徒ひとりあたり五十万円の費用が必要らしい。招待なのに。あなたの原稿は素晴らしいぜひとも本にして出版しましょう費用は三百万円ですみたいな。しかし五十万円なあ。行き先はアメリカ西海岸なのになぜそんなにかかるのだろう超高級ホテルにでも泊まるのかと訊ねたらホテルではなくホームステイするという。なんやそれ。しかも兵庫は明石からの出発なのに飛行機は成田からで、明石から成田まではバスで行くという。死ぬ。バスで十時間ほど揺られた後また飛行機約十時間なんて格安超貧乏ツアーみたいな扱いなのになんで五十万円も払うのか、普通気になるところだがだれに訊いても教えてくれないのである。そして皆とても嬉しそうなのである。なにかあるとしか思えんだろうこれ。
 一番わからないのは大勢いっしょについて行くという保護者やOBもひとり費用五十万円支払うというところで、なんでそんなもんに同行したいのかも謎だがなぜこの人たちまで五十万円も支払うのかはもっとわからない。総勢百七十人くらいで行くのだそうだ。パレードの参加者は主催者が強欲なためものごっつい参加費がかかるとか特殊な事情があってそのせいで高額になるのかなあと五光年譲ってならなんとか納得もできようが同行する人はそんな法外な金額のツアー無視して別に行って現地で合流すればいくらでも安く行く方法はあるでしょうに。うまく探せばけっこう遊んでそこそこなホテル泊まっても十万円くらいで楽しく旅行できちゃうんじゃないのカリフォルニアなんて。
 怪しすぎる。たぶん我々部外者には知らされない秘密のお楽しみがあるはずなのである。アメリカの御堂筋パレードみたいなもののために非常識な高額代金支払ってしんどいつらい思いまでしてにこにこ行きたがるなんて馬鹿じゃあるまいし到底考えられない話ではないか。百七十人もの人が集まって全員すっかり見事に馬鹿ばっかりなんてありえないので、あれはなんかあると思う。
 なんだろうなあ。一回だけニコール・キッドマンに触ってもよい、とかかなあ。いやそんなことで百七十人が納得するとも思えんし五回くらい触ってもいいのかなあ。気になるなあ。本当の目的はなんなのだろうなあ。あっもしかしてホームステイというのがニコール・キッドマンの家で、手料理食べさせてもらったりパジャマ姿で朝やさしく起こしてもらえたりときどき涙溜めた目で叱られたりとかあーそうかそういうことかっぼくもぼくも行くぼくもいきますっ。

飯野文彦小説講義 12/22/07

 高井信氏が神戸でやっている小説講座に飯野文彦氏がゲスト講師としてやってくるというので遊びにいく。講義をする飯野さんはあたりまえのような気もするが意外にもしらふであり、しらふの飯野さんを二時間近く眺めるという希有な体験をした。これまでのぼくの人生で酔っていない飯野さんを見たのは全部合わせて十五分くらいだったからとんでもない記録である。こんなことはもう二度とないかも。二時間の講義のうち一時間半ほどは生徒さんたちとの雑談だったが珍しいもん見られてよかった。
 講義後、忘年会になだれ込み江坂遊さんもやってきて、でも作家同士固まって座ってはいけないというこの教室の生徒思いなルールにしたがって分けられてしまい結局ぼくはずっと田中啓文とアホな話をしていた。ぼくと田中啓文が隣に座るのはかまわないらしい。江坂さんとはゆっくり話をしたいと前から思っているのだが今回も挨拶しただけだった。『ヴィズ・ゼロ』福田和代さんもいたのにやっぱり挨拶しただけ。
 二次会では西秋生さんが飯野さんに押し倒されキスされそうになったらしくなんだあの酒癖の悪さはと戦きながら我々のいたテーブルに逃げてきたりしたが飯野さん相手にそんなんで驚いてどうする。
 もう一軒行きましょう朝までつきあいますよとうら若き女性に誘われ大いに悩んだが明日は昼から忘年会なので我慢して終電で帰る。昼から宴会というのはつまりぼくにとっては早起きしていきなり宴会ということなのである。しかしまあ年末とはいえ宴会続きすぎ。

La SinfoniaとiPodのイヤフォン 12/25/07

 秋岡久太氏にはいろいろ斬新な音楽を常々紹介してもらってかなり影響を受けているのだが、先日教えてもらったLa Sinfoniaというグループには見事にはまった。まだアルバムは"El Dolor,La Lucha y El Triunfo"というやつ 一枚だけのようだが、このところこればっかりくりかえし聴いている。簡単に言えばスペイン語の(たぶん)ラップだが、なんなのかなあよくわからないのに引き込まれる。
 で、このアルバムかなり低音が効いていてぼくがiPodでこれまで使っていたヘッドフォンだと音が割れてしまうので、このアルバムのためだけに新しいヘッドフォンを買った。前のは四千円だったが今度のは一万二千円である。なんとかかんとかポイントやなんやかやで八千円くらいで買えたが定価だとこれまで比三倍である。超高級品である。と思っていたらこのメーカーの中では一番の安物で、聞いて驚けこのシリーズ中一番いいやつは六万円だそうだ。六万円。なんじゃそらiPod本体よりうんと高いではないかそんなことが今の世の中で本当にまかり通るのか。しかもヘッドフォンといっても耳を覆うごついものではなく耳の穴に突っ込むタイプの小さなやつで、しんどそうなおっさんが電車の中でラジオの競馬放送を聴く安物と見た目はさほど変わらないのである。なんで六万円。君は競馬放送も六万円で聞くのか。
 このヘッドフォンを耳に装着していると深海でも息ができるマッハで走れる美人にモテモテといった機能でもない限り、いくらなんでもこんな高価なヘッドフォンをiPodで使う馬鹿な人はいないだろうと思っていたところが、これがけっこういるようでなんと秋岡氏も六万円の人らしい。どういう感覚しとるのかと呆れつつ、届いたばかりの新しい一万二千円のヘッドフォンを使ってみるとめちゃくちゃいい音がする。La Sinfoniaの低音も割れることなく重厚に響く。今までけっこういい音だと満足して使っていた四千円の日本製とは比較にならない深みのある音である。これには驚いた。ちょっとした感動であった。四千円と一万二千円でこんなに違うのか。だとすると六万円というのはいったいどんな音がするのだろう。もしかしたら生で聴くよりいい音なのではないか。いやすでにそれは音を聴くという次元を超えたある種の神秘体験なのではあるまいか。人類を新たな進化に導くデバイスなのでは。
 今、買おうかと真剣に考えているところである。

ネッシー目撃 1/19/08

 今日の『ふしぎ発見』はネス湖のネッシーがネタだったのでちゃんと見たのだが、ネッシーの目撃者というののほとんどが「ちょうど転覆したボートみたいな形のものが……」と言うので、それただの転覆したボートと違うのと思ってしまった。
 以下コントネタ。
 まずネッシー目撃の体験を持つ人々に順番にインタビューしていき、それら全員ことごとく「ちょうど形は転覆したボートみたいな感じで」と言うのである。
 くりかえしのギャグとして成立したのち、湖の沖の方で実際に大きめのボートが転覆する。投げ出された人たちは大声で助けを求めているが、それを見た湖畔の人々は沈みゆくボートを指差し興奮し「ほらあれ!」「ネッシーだ!」「ほんとだネッシーがいる!」と騒ぐばかりで誰ひとり助けようとはしない。やがてボートは沈み乗っていた人々も溺れて沈む。
 後日、また別のインタビューがあり、答えているのはボートを見殺しにした人のひとり。「ああちゃんとこの目で見たよ。あれはネッシーにまちがいないね。あのあたりだったかなあ、ちょうど形は転覆したボートみたいな感じで……」

雪の中ツーリング 2/5/08

 雪の中自転車で走ろうということで有給休暇を取ったY氏とピッコロベルゲンのタカマツ君とともに兵庫県加美町あたりを走る。明石は晴天だったのに加美町から丹波へかけてはずっと雨か雪で、何年か前に新雪の中走ってきゃあきゃあ楽しかった旧道も、今回はめちゃくちゃ積もっていてしかも固まっており、走ろうとしてもタイヤは半分以上埋まり自転車が立ったまま止まってしまうのでほとんど進めないのだった。今回只ひとりディスクブレーキ搭載の自転車だったタカマツ君だが、ここまで雪が深いとディスクのメリットはなんにもない。ふたつめに入った山はあまりに険しく雪も深く登りではこれまたほとんど乗れず、延々滑り落ちそうになりながら一時間ほど登ったところ思ったとおり行き止まりになっておったので結局元の道を戻る。雪の少ない泥道の下りでは前輪の跳ね上げる泥で顔中真っ黒になり目にも口にも泥が入り、滑るわ跳ねるわなんで下りでこんなにしんどいのかというほどハードだったがまあ多少は乗れたのでよしとしよう。ということで、温泉入ってから帰りだらだら飲む頃には実におもしろかったなあと楽しかったのだが、膝まで雪に埋もれながら自転車押して山登っているときはわしゃなにしとるんかいなとも思ったのだった。

鳴かぬ蛍が身を焦がす 3/4/08

 先日新聞のコラムに「恋に焦がれて鳴く蝉よりも、鳴かぬ蛍が身を焦がす」と書いている人がいた。ぼくの記憶だとこの都々逸「愛し愛しと鳴く蝉よりも」だったはずで、三人奴師匠はこっちでやっていたと思うのである。ところがネット検索してみると「恋に焦がれて」の方がうんと多い。愛し愛しは数件しかない。なんとなく納得がいかない。だって恋に焦がれて鳴くより愛し愛しと鳴く方が圧倒的に蝉っぽい。愛し愛しという響きが蝉の鳴き声にも聞こえるし、意味だってこっちのほうが切ないではないか。なあみんな。

おせん 4/26/08

『おせん』というテレビドラマのCMを見た。「おしん」ではなく「おせん」なのだなあ。そのあいだの「おすん」というのはないのかなあ。「おそん」はともかく「おさん」はできそう。

坐骨の幅 4/29/08

 自転車屋で坐骨の幅を測った。椅子に座ると誰でも座面に尻の骨が二箇所当たると思うがその幅である。それを正確に測定する専用の装置その名も『サドルサイザー』というのがあってなんでそんなもの測るかというと、この幅によって選ぶべきサドルの大きさが決まるという。今のところサドルを交換する予定はないものの装置そのものに興味があったし、自分の坐骨の幅を知っておくのもよかろうと測ってもらったのだった。いやしかしなんというかもっとハイテクなものを期待していたのに、その測定装置というのは単なる腰掛けであり、その測定方法といえば薄いビニール袋の中に水溶き片栗粉みたいなのが入ったやつを敷いて座ると一番圧力のかかった部分が透けるという学研科学と学習の付録レベルなものだった。子供でも自分で作れるなにがサドルサイザー。
 サイズは大中小の三段階に分かれるのだが、ぼくのシリハバ表示は狭いゾーンに三分の一ほど入って普通が三分の二くらい。普通より三分の一狭い尻だ。坐骨幅から割り出されるサイズのほんの少し大きめが最適とのことで、ぼくの適正サドルサイズは普通でどんぴしゃだそうだ。これまでどんな自転車乗っても尻の痛みをほとんど感じなかったのは純正で付いてくる標準的なサドルがたまたまちょうど尻に合っていたからなのだなあと納得した。だいたいどんなサドルでも適正となるわけでなかなかお得な尻である。得した。




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