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今月はなんにもなかったなあ 4/30/00

 いやああっという間の一ヶ月。なんにもなかった。今月はこれだけかってだって本当になんにもなかったのだから仕方がない。なにかあれば几帳面で勤勉なぼくがなにも書かずに放っておくはずがないではないか。なんにもなかった。嘘ではない。事実昨日は四月一日だった天満に行ったたしかにそうだったいいやそうだった。
 じゃ。


天満でホラー漫才 4/1/00

 天満のシナリオ学校というところで小林泰三氏と田中啓文氏がホラーについて語るというので見物に行った。去年は同じことを牧野修氏とやった田中啓文氏は、去年とおんなじことを去年とまったくおんなじ資料を使いながら去年とおーんなじ口調で喋り、横で終始にやにやしていた小林さんはときおり水を向けられるともぐもぐあまり関係ないことを喋るだけ。唯一小林さんが饒舌になったのはホラーの場合書かなくてもいいような細かい描写をわざとやることもある、といった話になったときで、そうですよね、と田中啓文さんに言われたとたん突如楽しくてたまらないといった顔になり、そうそうたとえばこうやって(と、自分の腕を剥き出しにして見せ)傷ができたとしたらですね、怪我した、だけやなくてこの皮膚が裂けた部分から血がだらだら出てその中を見ると黄色い脂肪がねっとりと染み出していてその奥には筋肉組織の断面がひくひくと動いてときどき寄生虫がとろりとくねりとのたくるのが見えたりしてほんでほんでほんで、田中啓文さんが、そうそうそれでですねと次に行こうとしても、ほんでその中からでろでろっとした膿が出てくるんですけどそれが腐っててめちゃくちゃ異臭がしてなんでかしらんけど緑色のクリーム状のものが噴水みたいに噴き出して。
 変な人。
 そのあと、なぜか来ていた五代ゆうさんもいっしょに中華料理を食べに行ったところが、いつもはお客さん(というか生徒さん)も十人くらいいっしょにくるのに、今日は三人だけ。あれはやっぱり小林さんが気色悪かったからだと思う。今日は少ないですなあなどと言っていると小林さんは、ぼく嫌われてるんですわ、とめちゃくちゃ嬉しそうに笑っていた。
 変な人。
 しかし来ていた三人のうち二人はうら若き女性で、しかも一人はおっちゃん死んでしまいそうな極端なミニスカートであった。このあとダサコンという謎の集会に流れたのだが、その席上で今日はとんでもないミニスカートの女の子にビール注いでもらったりしてんぞへっへどうやうらやましいやろ、と自慢したら誰だったかがそれは可愛い子だったのかと訊くので、可愛かったと思うけど脚ばっかり見とったからなあとぼそぼそ言うぼくをさえぎって小林泰三が、可愛かった! と叫んでいた。
 変な人。
 ダサコンではいろいろおもしろいことがあったけど、あちこちでレポートが書かれているみたいなのでそういうの参照。ぼくは検索エンジンと傑作ニンジンくらい違うというのが無理矢理でよかったな。


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