ミドリからミドリヘの深さや明るさにある 生命の 一刻の思い出は 野辺に 海辺に 山辺のあたりにありて 佇みて何かを測量するはずであるが なにもかも遠方の出来事のようでもあるし 指先のその先をなぞりながら ユートピアする その先に示された世界に触れることが もっともらしい嘘でもよいが 幻想の美味を幻覚するとしても はてさてと困った笑い顔の中にあるもの 絶望と希望のあるいは駄々っ子のダダ 海を渡る黒アゲハ蝶の 浮遊の芸に 現実此岸の思いを 朝の台所に立ちながら 夢見る 一体全体 軽やかなものは何? |
北沢タウンホール 1999年11月10日〜11日 作・振付●烏居えびす 舞踏手●烏居えびす、田中陸奥子、上田ユカリ、サイトウカオリ 舞台監督●千葉幸雄 音楽●曽我傑 照明●池亀誠一郎 衣装●山王工房 舞台美術●鳥居えびす 宣伝美術●井岡道子/葛本京子 制作●山王工房/長井公彦(エヌ企画) 主催●舞踏舎天鷄 助成●芸術文化振興基金助成事業 |