舞踏舎 天鷄
鳥居えびす&田中陸奥子
Butoh-sha Tenkei
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「静物」批評/ジャパン・タイムス誌

「静物」その圧倒的表現力に魅せられて by ジルス・ケネディ

舞踏舎 天鷄田中の身体表現は現代舞踊の標準からみても、例がないくらい純潔で飾り気のないものである。
水からすくいとられた魚のように、彼女の舌は中性的に身を震わせる。そうだ、性の解体あるいは超克! 
そしてポアント立ちするダンサーの巧みさで、ノンシャランとその舌先を突き出して見せるその表現力は圧倒的である。
───あえて位階を付するとすれば、彼女はそのスタイルに対するどんな貧弱な定義をも超えて、類い希な天分に恵まれた第一級の、そして「真」の舞台上の存在なのである。


作品紹介→WORKS / 1999 静物
出典HP→ジャパン・タイムス


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