2000/4/20
昆明、というか雲南省での最初の公演だった。
場所はもともと人民解放軍が所有していたというその名も「国防劇院」。
管理しているのも軍人(もしくは公安?)さんというところ。
中国側もかなりの気合がはいっているようで、
特に照明関係にえらく力を入れている様子。
でもこれが裏目にでて、照明の準備にえらく時間がかかり、
肝心の機材がそろわなかったり、リハーサルがえらく遅いスタートになったりと、
あいかわらずの段取りのわるさとなった。
おかげでえらく待ちぼうけを食らわされることになった。
肝心の本番ステージは、先の上海よりも数段受けのよいステージとなった。
もちろんお客さんそのものがもっているノリも良かったんだろうけど、
バンドのほうも前回の反省もあり、堅さもとれてきたこともあり、
いいライブになったんじゃないかと思う。
でも個人的には大失敗だった。
ステージでは曲間のテンポというか間が大事なもののひとつなんだけど、
その短い時間の間に、僕の場合いろいろやることがあったりする。
そのもっとも顕著なものが楽器の持ち替えであるのだけど、
今回これに大きく失敗した。
持ち替えきれなくて、出るべきところで出れなかった・・・・・・・・
これは失格。
実はちゃんと方法を考えてあったんだけど、
これを出来なかったのがひとつ。
それと間に合わないと思った瞬間に別の方法に瞬時に移れなかった
(思いつかなかった)、
本番の弱さがでてしまった。
うーん、これではだめだ。。。。。。。。
さらに追い討ちをかけるようにピンマイクの調子は非常に悪いし。
えらくへこんでしまったのだった。
夜中、サウナと按摩にでかけるものの、
予想通りの展開。あーあ、またかーと思いつつもその状況を楽しめる余裕はまだあった。
そんなんあってもしゃーないんだけど(笑)
2000/4/19
またまた今日も公演がとんだ。
こんなことでは体がなまってしまう。
オフばっかりで楽と思われるかもしれないけれど、
逆に何もしないと暇で仕方ない。
完全に自由でないので、出歩きも制限されてるし・・・・。
というわけで、今日は世界的にも有名な「石林」の観光。
さすが南方だけあって景色はのんびりした風景。
山々の形も若干北とは違うし、赤土が基本。
そういった風景を眺めながら車に揺られること2時間あまり、
突然そこに現れたかのようにあちらこちらに石柱が。
山口の秋吉台をもっとスケールアップしたような石林。
壮観さは筆舌に尽くしがたい。
が、とにかくすごいところだった。
長い時間をゆうに想像させうる自然の産物は、
だまって観光客をむかえていた。
残念だったのは昨年ここで国際花博が催されたために、
石林の地区全体が観光のために整備されていることで、
もともとは険しく厳しい石の山道であったであろうところが、
きれいな芝生に囲まれたテーマパークのようになっていたこと。
もっと秘境っぽいところであることを想像していただけに、
すこしがっくりした。
でもそれを差し引いてもすごいところであることには違いない。
またガイドをしてくれるのが地元のサニ族の女性で、
民族衣裳をまとった彼女達の姿は非常に美しく、
またガイドも丁寧、常に笑顔でとても楽しめた。
名所のひとつであるところですこし歌を披露してくれたけれど、
これがまた素敵な歌声で、なんとも心を和ませてくれた。
一旦帰国の日程、一度FIXしたはずなのにまた揉め始める。
正直言って大変困った。
物理的に帰れるかどうかの問題から、費用まで、
また問題が山積。
今回のスケジュールに関しては中国側の張さんや劉さんに
迷惑をかけているから、これ以上面倒を増やしたくない反面、
日本へ帰るスケジュールは守らなければならないし、
中国内での省同士の契約がからんでいるので、こちらは受身一方。
どうなることやら、はぁ。
2000/4/18
今日は移動日だった。
上海から雲南省昆明への移動は空路。
はじめて利用する中国雲南航空は国内線に主をもつ航空会社。
世間では「中国の国内線は良く落ちる」という評判だったので、
内心びびりながらの搭乗。
ところがこの会社、結構しっかりしているようで(といっても会社の手前味噌のチラシでだが)
機体はボーイング社のものばかり、
しかも整備もちゃんと資格をもっており、
かつ優秀はパイロットをそろえている、、、、らしい(だって書いてあるんだもん)。
すこし安心したものの、
やはり不安は拭い切れないが、それとは関係なく飛行機は離陸する。
でもいたってスムーズ、離陸は順調、
でも内心「落ちないでねー」と思いながらの飛行となった。
上海から昆明は2000キロぐらいだろうか、地図上ではかなり遠い。
そしてかなり南。緯度でいえば、西表島よりはるかに南、
台湾より南、フィリピンぐらいのところ。
おまけに香港へいくより川を下ってミャンマーやベトナムへ行ったほうがよっぽど近いという、
中国でも辺境に属するところ。
飛行中の食事はおいしかったし(厚揚げ添えご飯、燻製ハムや魚など豊富なメニュー)、
飲み物はいくらでも頼めるし(食事のお代わりまでしてる人もいた)、
アテンダントさんは民族衣裳だし(ワ族らしい)、
トランプはくれるは飛行機の模型はくれるわという至れり尽せり。
国内線にしてはえらい上出来で快適な空の旅だった。
着陸少し前に気流の影響でえらく揺れたので
「ついに来たか!」と思ったが、なんとかクリアしたらしく、
飛行機はすべるように雲南空港へ。
機窓からの風景は大都会を映しているけれど、
上海との違いは、どうやら暑そうだということ。
到着してから実際に機を降りると、
(実は暑いのもそうなんだけど、荷物の運搬がしゃれならないほどしんどかったのだ!)、
南国の風、空気。
というか南国そのもの。
気温はどうも25度以上あるようだ。
緯度が低いから太陽が高い。
だから射すような太陽光線が肌をチリチリさせるんだけど、
それほど不快感がないのは風がさわやかなせいか、木陰が涼しいせいか。
実はこの雲南省、海抜2000メートルくらいあるらしく、
緯度の割には涼しいのである。特に昆明は過ごしやすく、別名「春都」と呼ばれている。
でも少し暑いけど。
街は来てみてびっくり、またまたえらい都会。
上海ほどではないけれど、昨年いった石家荘よりよっぽど都会。
すこし拍子抜け。
ある意味より中国らしさ(という認識が間違っているのかもしれないけど)を期待してたけど、
えらく近代的で・・・・・・・・。
明日からしばらくここ昆明に滞在するから、
もっと裏を探険して、期待通りのものを探したいな。
あと、「米線」といううどんを食さねば!
2000/4/17
今日はOFFだった。
本当は公演があったはずなのだが、飛んでしまったらしい。
いかにも中国らしいエピソードと言うかなんというか。
当日になってコンサートがなくなったり、
3日前ぐらいに突然予定が入ったり・・・・・
バンドはいいけど、お客さんくるの?
と疑問に思うのだけど、実際来るので変なところである。
で、OFFだったので上海の町をぶらぶらと。
実際はバスで連れまわしてもらったんだけど。
最初の感想通り、上海は都会。
昔、フランスやイギリスの文化が流れ込んでいただけあって、
街のそこかしこにそれらしき建造物が現存している。
そこにあたらしい近代的な建物がかぶさる様に立てられている。
はっきりいうと、観光の為に景観を保とうとしている地区以外は、
町並みが無茶苦茶、支離滅裂なように感じる。
古い街はそれでも専門店が集まっていたり、住居ばっかりだったりと、
良く見かける中国の風景なんだけれど、
町全体で見てみると雑然としているように感じられる。
また新しく開発されている地区はやたらと投資されているようで、
アジア一高いといわれるビルやテーマパークなど、商業地と観光地をかねたような
場所になっている。これって今全世界でよく見られる光景に思えるんだけど・・・・
日本の町興しの駅前開発が判子を押したように同じ町並みになるのと同様な感じで、すこし嫌悪。
折角の中国の特色(これを期待している我々国外人が悪いのかもしれないけど)を
潰しているようでもったいないなと思う。
しかし上海は大きな街だ。
とにかく何でもある。中国全土でもかなり景観も環境もよい都市だと思う。
物価は少し高い。
ただ大分観光地化しているので、、、、、それが気に食わないくらい。
まぁ連れて行ってもらったところがそういう所なんだろうけど。
ショッピングセンターというかお土産もの街のようなところで、
いろいろ買い食い。
得体の知れないハムや焼き物、何の肉かわからない揚げもの、などなど、
慣れてない人にはキツイ食い物かもしれないけれど、
もう慣れてるのでへっちゃら。腹もこわさないし。
結局何もしない日になったけど、
なんとなく街の雰囲気はわかったのでいいか。。。。
本当は一人二人でゆっくり街を散策したいんだけどね。
なかなかそうもいかないな。
2000/4/16
上海での公演。
場所は上海駅からほど近い雲峰劇院。そう大きなところではないけれど、
公演するという意味においては大事な場所だ。
昨晩からの中国側スタッフの用意により(これは前回考えられなかったような事!)、
セットの準備はだいたい整っていたので、
なんとなくゆったりした気分でサウンドチェック&リハーサルに臨む。
が、やっぱりサウンドチェックでえらい時間がかかった。
機材は実はいままでで一番いいし、スタッフもちゃんと仕事をしてくれる。
だけどなんだか時間がかかってしまうのは、
やっぱり言葉の問題とか習慣とかの違いかもしれない。
それでもなんとか大幅に遅れることもなく、リハーサルは完了。
まだ不安点はいくつもあったけれど、
前回とは質が違う。公演中に機材の事故とかはまぁ起こりそうにないし。
そしていよいよ本番。ほぼ満席の客席に向かって約5ヶ月ぶりのステージ。
やはりすこし自分もバンドも堅い。
徐々にはなれていくだろうけど。
お客さんの反応も少し違う。やはり北と南ではノリが違うのか、
受けが違うのかなんだかわからないけれど、
前回と受けるところや反応が違うのが感じられる。
でも一回目にして大事な公演はまぁまぁの成功を収めたと思う。
自分でもいろいろ満足のいかないところはあるけれど、
次回以降にむけて反省していこうと思う。
2000/4/15
いよいよ中国へ出発。いろいろどたばたしたが、なんとか間に合った。
ぎりぎりまであれこれ用意をして、空港へ。
荷物の問題、団体ビザの問題などなどなどなど、
前回同様いろいろ難題はでてくるけど、へっちゃら。
でももめたために昼ご飯食べられなかった。
とりあえずの日本での最後の食事は何にしようか?と楽しみに(前回はそばだった)してたので、
空腹感がいやにも増してしまった。まぁ、いいけど。
出発ぎりぎりまで手続きにかかり、
検問も免税店もすっとばすように飛行機へ。
前回と同様CA922便。これに乗ればたった2時間でもう上海。
空路はいたって快適。これまた懐かしい燕京ビールを飲んで一眠り。
疲れがたまっているので何の苦もなく(?)眠ることができた。
気付くともう着陸20分前だという。
あっけない、本当にあっけなすぎる。
なんだか海外への飛行というとえらい長い時間かかって退屈して寝て退屈して寝ても、
まだ到着していないというような感があるんだけど、上海は近い。
前回も上海の空港(古いほうね)は利用したがトランジットだったので町の様子を
窺い知るチャンスはなかったのだが、今回はここが降機地。
降りてみるとまた懐かしい中国のなんともいえない香り。
一目、上海は大都会だ。何もかもが「これから作るんだ!」という感じが溢れている。
新しい高層ビルが乱立している、デザインもモダンだ。
ハイウェイを走るともっとよくわかる、その大都会さが。
古い町並みに新しい町がかぶさるように造られていっている。
なんともいえないアンバランスな部分もあるが、全体に生まれ変わっていっている感じがする。
ついたホテルは明日の公演の会場前のホテル。
規模としてはそんなに大きくない会場だけれども、
上海で公演をするという意義は大きい。明日はがんばらないとな・・・・。
街を少し散歩するとよくわかったけれど、
やっぱり前回の地方都市とは全然違う。
信号が多い(笑)、それを車が守っている、自転車が少ない(!)などなど。
また「異人館」(笑)という名の喫茶店まであり、天丼やカレーなど中華料理以外の
外食店があるという事実。ローソンもあった。うーん、なんか普通。
2000/4/14
今日はユナイテッドのライブだった。
場所は枚方のさる公民館だったので、
いつものお客さんとは違い、
その公民館を普段利用しているような方々が大半。
9歳の子供から7?歳のおじいちゃんまでさまざまなお客さんだった。
なぜ枚方かというと、メンバーに3人も枚方出身者がいるから・・・・
ではないと思うけど、枚方つながりには違いない。
だからいつもとは違うノリではじまったライブだったけど・・・・・・
予想とは大違い、えらくノリのいい(といってもなんだか面白いんだけど)ライブだった。
暖かさがあるというか、とにかく手拍子をずーーーーっとしてくれる。
(手いたくなると思うんだけど)
子供もおじさんもおばあちゃんも、、なんだか一体となって喜んでくれているようだった。
公民館の方々も温かく、ちょこっとした打ち上げも(しかも手料理で)してもらい、
なんか楽しい一夜となった。
2000/4/13
今日は中国公演に向けて変身する予定。
変身と言っても別にたいしたことではないんだけど、
自分としては大したことなんだな。
生まれて初めて髪の色を抜く。
どこまで抜くかは考えてないけど、
どーなるのかがまったくわからないので、
期待と不安でへんな感じ。さてさてどうしようかな。
さて、どーなったかは会った人のみわかるということで・・・(笑)
2000/4/12
中国行きの準備をしている暇がない。ピンチ!
2000/4/11
昨晩はもう4日後にせまった中国ツアーのホームページのミーティング。
一部コンテンツの中国語化や現地からのデータアップ方法、
もって行く機材、環境、準備するものなどなど、
大方の机上での準備は整ったと思う。
あとは確認と実行あるのみ。
前回のようにうまくいけばいいんだけどな。
ずっともめているスケジュールだけれど、
なんとかRさんに無理をお願いして、
こちらの希望を通してもらうことにした。
それでも肝心な部分は現地になるため、予断は許さない・・・
あわせてビザの手配、チケットの手配、
実は常識的にはもうぎりぎりの状態だけれど、
M氏および友人H氏の助けによりなんとかなりそう。
本当に感謝してます。> 両氏
一番の心配事に光が射したようで少し安心。
これでちょっとは焦燥感が減るといいんだけど、
そうは問屋が卸しそうにない。
片づけることはまだ山積している。