地震発生から一夜あけても未だ火事がおさまらず、いつもは人通りの多いところも焼け跡では数日間ひっそりとしていた。未だだれも現実を受け入れてはいなかった。ただ夢のような光景が広がっていた。大惨事の当初から非情にもカメラを向けることができたのは外部からの職業カメラマンのしかもごく一部の人たちだけではなかろうか。燃え盛るわが街にカメラを向けられる人はおそらくいないだろう。震災の報道写真は著作権を主張せず公開するべきであると私は思うが身勝手な考えだろうか。
これは震災3日目に被災者自らの手で撮られた写真である。
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崩れた通いつけのパチンコ店、右の商店街の花飾りが鮮やかに映る。
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お二人とも当医院の患者さん。さあ、そろそろゆきましょうか。まあ、体が残ってよかったねえ。 左の方は市営住宅にも当選し運の強い方だったが、昨年病死された。
写真撮影:田中さん
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