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なぎ(管理人)(mail:nagi@kh.rim.or.jp) Mon Apr 26 04:21:18 JST 1999
Subject: Re:亀井高秀「誓約の岸」

>>しかし、何度読み返してみてもミカヤの性格は読めないです。
>>「誓約」と「私は誰も…ただ悲しかった」がどうして同居できるのか。
>>「ただ悲しかった」事を知っている人が誓約に縛られるとは思えない
>>のです。
(中略)
>ミカヤ自身はそういうものからは逃れたいと言うか関わらずにいられたら良
>いのだけど、でも自分のために血を流したり苦労したりした者の事を考える
>とそういう訳にもいかなくて。

そうですね、私のポイントもそこなのです。言いたいことがうまく
伝わるかどうか自信無いですが、「ただ悲しかった」というのは、

「"起こってしまうから","せざるを得ないから"悲しい」

ではないのではないかなぁと思うのです。

「そういう訳にもいかなくて」とミカヤが思っているのであれば、
彼女が「誓約」に縛られるのもなんとなく分ります。けれども、
そうではないとすると・・

「So What?」の私の好きなエピソードに「私になにかしてくれる
桃太郎じゃなくて・・」というのがあります。「ただ悲しかった」の
ニュアンスとしてはそんな感じです。

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