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なぎ(管理人)(mail:nagi@dianet.or.jp) Tue Jun  2 00:26:36 JST 1998
Subject: Re:いやーん、おかざき真里さん?

>>私も「冬虫夏草」好きだったので、今のおかざきさんにはがっかりです。
>>なんか”闘う女の話”みたいなの描いてますが、昔の叙情性は影も形も
>>ありません。「冬虫夏草」みたいな話は、何かしら抑圧されたというか、
>>そういう精神状態でないと生まれてこない作品なんじゃないでしょうか。
>  あっちゃーそういう風になってるんですか。この「闘う」というのが何
>  と闘うかというので話は多少異なるかも知れませんが、あの叙情性が消
>  え失せたとなると…。

確かに最近の ぶ〜けのおかざき真里さんを端的に表現すると「闘う女の話」
なのですが、わたし的にはおかざき真里さんの本質、「表現者(ここでは手段
としてまんが)としてひたむきなところ(と私は考えています)」は変わってい
ないと思います。制約があるとすれば、納得行くまで発表しないということ
が不可能であると言うことです。

作風としても、叙情性とはまた違うと思いますが、ひでむねさんがおっしゃ
っていた「夜とか闇」を連想させる作品をひきつづき描かれていると思いま
す。たとえて言えば吉野朔実さんテイストの入江紀子さんのような作品。

いろいろ肯定的な事を書きましたが、実は おかざき真里さんが ぶ〜けで
フリーハンドを得にくい要因があります。私はおかざき真里さんが ぶ〜けに
投稿しだした頃から注目して見ていました。(当時はファンロードに最後の作
品が発表されてから数年経っていましたので、投稿し始めた事を知った時は
すごく嬉しかったです)
当時の ぶ〜けの投稿制度では月例の短編部門と年一回の長編部門があり、
おかざき真里さんは長編部門でデビューされたのですが、その時の審査がか
なり紛糾したらしく、講評も非常に厳しくて、いわく「既成作家に似過ぎて
おりデビューさせるかどうか意見が別れた」とのことでした。
そこに明記はされていませんでしたが、既成作家が吉野朔実さんを差すのは
明白です。

というわけで、デビュー後もかなり苦心されているのを見ている身からする
と「いやーん、おかざき真里さん?」は、いやーんなのです(^^;
#もちろん、多分にひいき目が入っているのは否定しませんが。

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