Date: Thu, 24 Aug 2000 03:25:30 +0900
From: S
Subject: Re: ぷろじぇくと・ぺけ



内藤様
Sです。

YS11の回は見ました。登場人物が土井武夫(飛燕作った人)だの
堀越二郎(説明不要)だのという点では面白かったです。
しかし、やはり番組の作り自体が・・・NHKはもそっとましな
ドキュメンタリー番組を作る力はあると思うんですが。
東大の航空学科出身者ばっかですので、東大も出てました。
産業史専門の日本史の教官(軍事マニア)によると、
撮影時にNHKが一室に机や椅子を集めてそれらしい部屋を
でっちあげたとか言ってました。それくらいの「作り」なら
目くじらを立てるほどじゃないかもしれませんが・・・
「あのような通俗な作りの番組は問題では」と問うたところ、教官曰く
「あれがきっかけでこの道(産業史)に興味を持ってくれる人が
出てくればそれはそれで良い」との由。まあ、これも司馬・塩野問題と
同じことと言えましょう。

で、ビデオテープの中に残っていた海外ドキュメンタリーの、
「世界初の宇宙飛行士は誰?」という番組を見ました。
これも内藤さんは御覧になったかと思いますが、
ガガーリンの前にテストパイロット出身のイリューシュン
(かの『シュトゥルモビク』設計者の息子)が宇宙飛行していたが、
事故で中国に不時着したためそれを揉み消し、急遽ガガーリンを
代役に立て英雄に仕立てたのでは、という話でした。
宇宙開発に纏わる国家の威信、パイロット(宇宙飛行士)たちの思い、
隠された技術者の功績など、これは中々に見物でした。 アメリカの番組でしたねえ・・・。

内藤> # 「お前らには分かるまい、へへん」とか言って。
内藤> # 売国奴か?いや、売られるほど低劣なこの国が悪い(笑)

小生はアメリカという国家全体にはさほど好印象を持っていませんが、
しかし時として内藤さんのそのような思いに類似した感情を
自国の様子と比べて抱くことがないわけではありません。

うう、なんだかテレビばっかり見ているみたいな・・・
独ソ戦の戦記とか本も結構読んでいます。
「クルスク」と聞いてチタデル作戦の方を連想し、新聞に出ている
「『クルスク』の惨事を心配するロシア市民」などという写真に
「クルスクで惨事だったのはドイツ軍の方じゃ」と突っ込んでいました。
ドランシ大尉とハンス兵長が懐かしい。
なんて呑気なこと言ってる事件ではなかったのですが。

先程の宇宙飛行士の話と比べ、当時からの目を覆う技術の低下と
ソ連から変わらぬ情報隠しのやり方というのは、いろいろ
考えるべき問題を孕んでいるでしょう。

纏まらぬのはいつもの事ながら失礼。
それではまた。