Date: Mon, 21 Feb 2000 23:26:16 +0900
From: S
Subject: 間が開きまして



お久しぶりです。
先月はメールにお返事できず申し訳ありませんでした。
ひとまず試験も終わったSです。

ロケットが相次いで打ち上げに失敗し、打ち上げ機関が
統合に向かうようですが、内藤さんにはこれについて思うところ
多かろうかと拝察いたします。小生は正直なところこの問題について
多くを語るだけの知識と見識を有しませんが、これをきっかけに
昨年の臨界事故などと絡めて科学政策に関する議論が盛り上がる
かと思ったらそうでもないようです。小学校の指導要領改訂と
関連して科学教育の方まで話しが及んでもおかしくないのに。

小生は目下、東大新聞で活動しているクラスの友人に
頼まれて、「学生から見た1999年重大ニュース」とかいう企画の
日の丸・君が代法制化について書く羽目に至っております。
書きたいことははっきりしているのですが思うように筆が進まず、
それにしても卒業文集の時は馬鹿みたいに良く書いたもんだなあと
昔を思い出しては苦笑しております。
それはさて置き、この問題を振返ってもやはりその孕む問題の
大きさにもかかわらず議論が全く盛り上がらなかったこと、
それを痛感いたします。いえ、左なら左の中、右ならそっちよりで
ある程度言論活動はあったようで、それについては若干ですが
資料も集めました。しかし、幅広い議論というものは何も起こら
なかったという印象が拭えないのです。

今、石原都知事の銀行課税問題が話題になっていますね。
田原総一郎が少し言ってましたが、「あらゆる評論家が
諸手を挙げて賛成している」といっていい状況のように見受けられます。
しかし、これも小生にはただ感情論が先行しているようにしか見えません。
都財政が逼迫しており、何らかの打開策が必要なのは確かです。
銀行に課税するのも一つの手段でしょう。ですが、今回は
銀行への公的資金投入に対する人々の漠然とした不満感を
巧妙に利用して自らの立場の強化に役立てている石原のやり口が
仄見えるような気がします。しかもそれを口に出せば、
「お前は銀行の味方をするのか」と罵られるのが落ちです。
銀行の味方云々ではなく、政策が感情に左右され過ぎてないかと
言いたかっただけなのに。そう、この問題を巡る言論は
あらかじめ議論を封殺するシステムを内在しているように
感じとれるのです。そこが気になっていることなのに。

何事かを巡って議論をするのはとても楽しいことです。
お互いに知見を広めることが出来るし。
でも、そういう機会はあまり多くないようです。
先日筑駒縁日班の仲間と久々に語りましたが、
小生はそれでもそういう相手に恵まれている方のようです。
そういう意味では、小生は幸せなのかも知れません。
何だか例の如く話が纏まっていませんがご寛恕下さい。

小生は此処しばらくは、おおむね毎日のように駒場に足を運び
ゲームなぞに励む日々を過ごす予定です。
それではまた。