About this scenario | |
このプラネタリウムソフトシナリオは、1998年度駒場祭における、東京大学地文研究会天文部のプラネタリウム上映用に構想したものの一つである。 着想したのは、前年の駒場祭を終え、次は自分がシナリオを手がけようと心に決めて、アイディアを模索していた頃と記憶している。1997年の冬から98年の初頭にかけて、最初に書き上げたシナリオであったのではないか。 ストーリー発想の契機は、エンディングに指定した曲を偶然耳にしたことである。歌詞、メロディー、歌声の透明感から、空から舞い落ちる白い羽根のエンディングシーンが真っ先に浮かび、そんな雰囲気に結びつくような物語を書き上げた。 メルヘンチックで、穏やかな暖かさと静かな悲しみを残すシナリオに出来たらと思う。例えば、教育番組の人形劇や朗読劇で語られる童話のような余韻を残したかった。 このシナリオは、脚本企画段階にアドヴァイスを受け多大な協力を得た友人の他には、ほとんど公表されていない。 実際作成されることはなかったものだが、シナリオとして完結したものを蔵入りにしたまま捨てるのも忍びなく、サンシャインプラネタリウム-SKY WATCHER誌共催の脚本アイディアコンテストに応募して、入選作に選ばれた。 なお、当時は第4幕第2場から終幕にかけて、展開はほぼ同じだが語られる台詞が若干異なる2通りのシナリオが存在したが、今回の再編集作業で補完、統合した形の結末となっている。 |
Voice Image | |
プラネタリウム番組は、恒星その他の各種投影機及び場面に挿入されるスライドを交えながら、オーディオドラマに近い形態で上映される。そのため、声優のキャスティングにも演出上の配慮が行われる。 このソフトは地文研天文部のプラネタリウムのために起草されたものであるため、製作されれば部員から配役を抜擢して収録を行うこととなるが、脚本作成に際して、配役として作者が想像していた声の雰囲気は、例えば以下のような各氏の声質をイメージしたものである。 | |
Cast | |
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ハンス |
折笠 愛 |
声 |
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母親 |
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父親 |
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医師 |
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アスクレピオス |
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オルフェウス |
石田 彰 |
こぎつね |
山口 勝平 |
ゼウス |
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白鳥 |
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黄金の竜 |
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エンディング・テーマ |
『Somewhere』 歌:桑島法子 |
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そもそもこのシナリオを着想するきっかけとなったのが、この曲である。TVかラジオで偶然耳にしたのだったと記憶するこの曲は、透明で優しく、舞い落ちる一片の白い羽根のイメージとともに物語のエンディングが降ってきた。
この歌をエンディングとして指定するには、失笑を買うことも免れないかも知れない。というのも、声優のヴォーカルによるアニメーションの歌であるからだ。しかしながら、そのような偏見が、桑島氏の歌唱と楽曲の美しさを損なうものではない。
このシナリオが生まれるにはこの歌が不可欠だった。サウンドトラックの中には、英語歌詞の「Somewhere」と、日本語歌詞で歌い直した「この世界のどこかで」が存在する。どちらがより相応しいかは決め難い問題である。 |
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『Somewhere』 - Lyrics |
『この世界のどこかで』 - Lyrics |
Somewhere in the world |
安らかに 清らかに |
作詞:田辺智沙(英語、日本語歌詞) | |
Image conte | |
このソフトは、例えばNHKで放送される「おはなしの国」のような児童向け教育番組で放映される童話のような視聴感を求めている。映像的なイメージは、藤代清治氏の影絵の世界のような、温かみと雰囲気のある挿絵を作りたい。 | |