第4幕 | |
第1場 | |
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(11月20日前後、21時頃の星空 場所は東経125度、北緯15度付近) |
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日本兵 |
北の空に見える、あの「M」字型は…カシオペヤ座だね |
主人公 |
カシオペヤ座… |
日本兵 |
そう。 |
ほら、ここにいるのが娘のアンドロメダ王女 |
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主人公 |
(少し笑いながら) |
日本兵 |
(苦笑しつつ) 好きなればこそ、かな。 |
でも、もうすぐ、きっと知ってる星座が昇ってくるよ |
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第2場 |
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(日周運動、0時頃の星空) |
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主人公 |
ああ。これなら、俺も知っている |
日本兵 |
そうだね。もう夜中には冬の星座が高くなるんだ |
主人公 |
本来なら冬の寒い盛りの星座だからな |
日本兵 |
知ってるじゃないか |
主人公 |
おいおい、想像もつかないぞ |
日本兵 |
そうかな? 僕らは普通の感覚なんだけど |
主人公 |
冬の大三角形って、どれだったかな? |
日本兵 |
オリオンの右肩のベテルギウス、それから、東側にあるこいぬ座のプロキオン、 |
主人公 |
そうか |
日本兵 |
冬の夜空は一年で一番豪華なんだ。一等星のオンパレードだよ |
さっきのベテルギウス、リゲル、プロキオン、シリウスに加えて、 |
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主人公 |
特別なのかい? |
日本兵 |
日本からは低くて滅多に見えないんだ |
主人公 |
そうか。じゃあ、お互いに長生きできそうだな (笑いながら) |
日本兵 |
「宝石」か。意外に詩人なんだね |
主人公 |
ああ、金になんて換えられない、神のダイヤモンドだ… |
日本兵 |
え、ええ!? なんだい、唐突に |
主人公 |
(おどけて)それは残念。ま、俺も似たようなものか |
日本兵 |
明日の世界がもう、こんな風に平和だったらいいのにな |
第3場 |
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(日周運動、4時頃の星空) |
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日本兵 |
ほら、あの七つの星、北斗七星だ。もう春の星座が昇ってきた |
主人公 |
Big Dipper、"大きな匙"か |
母さんが、言ってた |
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日本兵 |
…素敵なお母さんだね |
主人公 |
ああ。世界で一番、優しいママだ… |
(散流投点灯) |
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主人公 |
流星だ(童心に帰ったように) |
日本兵 |
空は好きかい? |
主人公 |
…? |
日本兵 |
僕は好きだ |
主人公 |
似てるな。親しかった戦友も、空が好きだった |
日本兵 |
人はこの空を飛び出して、宇宙へ行けるものかな |
(しばし間。薄明) |
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主人公 |
空が白んできた。夜明けが近いのか |
日本兵 |
日は昇り、また沈む |