About this scenario

このプラネタリウムソフトシナリオは、1998年度駒場祭における、東京大学地文研究会天文部のプラネタリウム上映用に構想したものの一つで、 南北天球を製作する恒星投影機を活かすため、南半球の星を登場させるシナリオを、という目的から作成したものである。南の星座が見える場所ということで舞台を南洋に設定し、雰囲気はノスタルジックに、大戦中のひとつの悲劇のエピソードを描きたかった。 最初の案では、駆逐艦に乗艦する水兵が、南へ下るとともに移り変わる星空を見上げながら、最後には潜水艦の魚雷を受け撃沈された艦から投げ出され、水面で見上げる星が次第に波間に揺らいで、薄れる意識とともに消えていく、という構想だった。 ただ、日本側の悲劇のみを描いて「米軍憎し」と不本意な愛国主義にとられかねない物語にはしたくなかったため、双方の兵士の心情を織り交ぜる物語にしたかった。ここにあるのは、敵味方ではなく、戦争に投げ込まれた青春の悲しみであり、青年群像ドラマである。 不慣れな南の星座をうまく盛り込むことができず、ストーリー的には現状まで完成していながら、第4幕の星語りだけ空白で残っていた。結局今回改めて補完したシナリオでも、カノープスを出すにとどまっている。 未完成の状態で、脚本の製作過程からソフト製作を通して何かとアドヴァイスを頼んでいた友人にのみ披露して推敲を進めていたが、事実のない創作の戦争を描くことで、戦争体験を持つ来場者への印象に不安があること、学園祭において歴史の解釈、美化等の政治的な問題に抵触したくなかったため、採用は見送った。





Voice Image

このシナリオについては、特別な声のイメージは構想時には持っていなかった。再編集時にイメージしたものについてのみ記載する。

Cast

Robert Oswald中尉
主人公

山寺宏一
当初は涼やかな声の青年を想定していたが、トム・ハンクスの吹き替えイメージでの山寺氏の語りが合いそうな気がしてきた。主人公の設定はそれよりかなり若いなので、それなりに若々しくなるように。

加藤公彦 一飛曹
日本兵

例えば保志総一郎?
気持ちいいくらい真っ直ぐで爽やかな好青年にしたい。涼やかで通る声の若者を演じられる人。

Randy Scott少尉
戦友

父親

主人公
(幼年)


エンディング・テーマ

『Home, Sweet Home (埴生の宿)』
歌:Amelita Galli-Curuci

高畑勲監督のアニメーション映画「火垂るの墓」でエンディングに用いられている曲。この歌は、映画「ビルマの竪琴」の中でも兵士たちが日英語で合唱している。故郷、遠い日への切ない追憶を感じさせるこの歌をエンディングに使いたい。 途中、OLさせて終戦の玉音放送を挿入する。あの後しばらくして戦争が終わったことと、かすれた音質で、物語の時代を過去へと運ぶ印象を与えたい。

『Home, Sweet Home』- Lyrics

Mid pleasures and palaces through we may roam,
Be it ever so humble, there's no place like home.
A charm from the skies seems to hallow us there,
Which, seek through the world, is ne'er met with elsewhere.
Home! home! sweet, sweet home;
There's no place like home, there's no place like home!

Lyric: F.Payne

Image conte

このソフトは、実写ドラマ的な映像イメージを作りたいため、できれば挿入画面は写真を用いたいが、用意できない場合は、線画や水彩など、人の手を直に感じさせるイラストを挟みたい。エンディングで使う画像はセピア調に。