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Les Leonides |
1999. Digital collage |
Romain Rollandのフランス革命に題を取った8つの連作戯曲の終曲「獅子座の流星群」の一場面に想起されたコラージュ作品。
革命の足音が近づく中若き日に対決したクルトネ公爵と国民公会議員マチウ・ルニョーとが、23年の歳月の後、ともに亡命したスイスの地で、
再び繰り返される歴史と若き世代との間に和し難き和解を終に為す。その結末の場、ナポレオンが疾風のように行き過ぎ灯の落ちた街並を見下ろす高台で
公爵とルニョー、その子娘らが「天の花火師が金の粒を手一杯に掴んで夜空に投げ入れた」ような流星群を仰ぎ見る。出発の場面である。天から零れた光の粒は、
古い時代、旧世界の破片であり、新しい世界の種である。ルニョーは言う。それは我々の塵であると。革命の熱狂は嵐の如く荒れ狂い、やがて吹き過ぎるように見えるが、
嵐をもたらし掲げた人々は、崩壊した旧世界の欠片とともに新しい時代の奔流の中に飲み込まれてゆく。しかし、彼らの産み落とした革命という乳飲み児は確かに彼らの種の
多くの積み重ねから芽生えたものなのだ。一つの秩序が崩れ新たな世界が作られる。そして再びそれが繰り返される。際限のない人間の歴史を、天の高みから見下ろす機会を得た
到達者のみが、流星の光を見るだろう。かつて流れ落ちた自分達と、これから流れ行く世界とを。一筋の光に、一世界の繁栄と落日とが映されている。 「私は時代に先んじてしまった。しかし、やがて私は勝つだろう」 1999.May.27
毎年11月中旬に活動するしし座流星群。1998年には母彗星であるC/Tempel-Tuttleが回帰し、 大出現が期待された。東大地文研では五月祭でしし座流星群を特集し、そのイメージ画像として使用された。 |
All Illustrated by Sei NAITOH