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タイトル AMAZING BELLEVILLE
名前 S.Naito (管理者)さん
日付 2005/02/10 20:16:26
・BELLEVILLE RENDEZ-VOUS
 日本のアニメーションは、"characteristics"が、それが人の場合"形"まで変えることは稀で、
 常識的な体形以外にの個性化は所詮髪型や顔立ち、それも「可愛らしさ」の類型の組み合わせに終始する。
 (日本のアニメーションの複製でない)海外の、欧米起源の"cartoon"は元来こうしたもので、
 個性や動きを誇張して際立たせているのは、DisneyやWarnerでもその起源は変わらない。
 ま、毎日TVでやられると日本的な観衆には胸焼けして仕方なさそうだけど。
 まあ、造形はともかく、手描きを感じさせるあの絵で、あそこまで動かすマッチングの感覚は新鮮だった。
 ベルヴィルの都市の威容は、ロクス=ソルスのチャイニーズ・ゴシックさえ思わせる。舞台の存在感が凄い。
 不思議なスピード感。冒頭のTVショー、古いアメリカ的な空気は共感できる時代ではなくて、「これが続くのか」と不安にもなった。
 祖母と孫のアンニュイなやり取り、それがいつの間にか加速していく。
 婆さんが、自転車で、あるいは犬の紐を引いて、歩いている人を、走るバスを、電車をするすると追い抜いていく。
 見ている人間は、追い抜かれたことに目を疑いながら慌てて追いかける。
 しかし、あのシニカルさはフランス人というか、欧米的な"wit"というべきなのだろう。
 人間を突き放して見ているけれど、斜に構えすぎたいきがりもダークさも無い、カラリとしたクールな視線。
 ナンセンスに笑い飛ばすけど、人を嫌ってはいない。それでいて、突き落とす。
 「もう終わったのかい?お婆ちゃんにいってごらん?」「終わったよ、お婆ちゃん」
 始まり、そして終わり、この繋げ方はそれまでの諧謔を吹き飛ばすほどセンチメンタルなのに。
 最後はそれかい。
 本当に食えない監督だ。

・岸辺の二人
 "8分間の永遠"。素敵なフレーズだ。
 何の変哲も無い、といえばそんな絵本の世界。
 気だるいような軽やかなような、まどろむように優しく切ない時間でした。

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