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タイトル ジーザス=クライスト・スーパースター
名前 S.Naitoh (管理者)さん
日付 2004/10/14 20:42:57
劇団四季を初めて見た。
このプログラムを前から見たかったのだが、東京公演は終わってしまって、全国公演で関東会場(川口)の席を取れたので。
「ミュージカルってこういうノリか…」という新鮮味も大きかったのだが、イスカリオテのユダにこういうスポットを当てた物語には
初めて出会った。
何故、彼はイエスを裏切ったのか。
"奇跡"が肥大し"救世主"の名が一人歩きしてしまう中で、唯一(イエスさえも見通せなかった;最初から気付いていたのか? ゲッセマネの苦悶は元より裡にあったのか?)
道の先を見ていた男が、師を思いそれを報われず自ら師に決別をした、そういう心理は、イエスを無条件に支持する他の使徒が紡いだ福音書では決して想像も出来ないものに違いない。
興味深い演出だった。
『PASSION』が新約をとことん忠実に描いたのに比べて、より人間がある面で"生命"を与えられたように思う。
ただ、それは本質でなかったからだろうが、ピラトの苦悩が薄かったようにも感じないではない。
とは言え、気心の合う(と願いたい)友人といい作品を共有できた。

かねてより漠然と考えてきたことはあるのだが、"世界宗教"として版図を広げ、また多くの人をして生活と社会制度さえも支配して
他者との抗争さえ辞させないキリスト教やイスラム教の他者に対する厳格さ、というよりも狭量さ(批判的な文言は容赦願いたい)と、仏教がそこまでの力を持たない存在になったこと、これは洋の東西の土壌的精神性にも依拠するものか、
はたまた歩んだ文明衝突の差だけか、いろいろとまた思いが廻る。
相変わらず漠然として論にはならないのだけれど。


・『スチームボーイ』
 "科学の善悪"というある意味王道でありまた踏み込むと危険なことを語りながら、なんとも歯切れが悪い印象が残った。
 後半、映像はスペクタクルだったけれど、相克した親子はどこでぶつかり再会したのか、問題意識はどちらに肩入れしていたのか(視線の温度が感じられない)、
 かといって俯瞰的中立でもなく語らないことによって、映像の派手さに流されて結局ストーリーは希薄になってしまったような…。
 「未来を諦めない」強さを、あまり感じられなかった。

・「ナディア」全話上映会
 これも、科学の善悪にふれていて、結局「人間には心の強さがある」という定番のような宣言で閉じる感じだが、
 ラスト4話の怒涛の展開とそのドラマとしての見せ所で、余韻としてはまとまっているんだよな。
 嫌いじゃないです。結構好き。

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