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Eric Colon  鼓呂雲 恵理駆

1938年ベルギーの古都ゲントに生まれる。

作曲家、教育家、演奏家

ブルッセル王立音楽院在学中、アンドレスセゴビアに秀でた才能を認められ、Santiago de Copostela,Sienaでセゴビアの元、ギターリストとして研鑽を積む。ヨーロッパ主要都市で精力的に活躍すると共に、ベルギー国内の音楽院、音楽学校に初めてギター科を設置して後輩の指導にも貢献。

1963年                    演奏家として米国に渡る。後にWesleyan(ウェスレーアン)大学で

ギターを、Connecticut大学でオーケストレーション作曲法の教鞭をとる。

ジョーン・ケージ、小泉文雄とも交流を深め、東洋と西洋の精神構造をテーマに作曲、演奏活動。

1970年   ヴェネズエラ国立音楽学校の学長に就任。

この間オペラ、オーケストラ作品、ピアノ、チェロソナタ、弦楽カルテット、木管楽器、金管楽器のための組曲、等数多くの作品を発表。  

その中でも、オペラ“レデスマ伯”はカラカス市制400年記念行事としてユージン・コーン指揮ニューヨークメトロポリタンオペラのキャストにより公演。

交響詩”アメリカ大陸の夜明け“はカラカス作曲大賞を受賞。その他コロニー時代の音楽の編纂、出版レコーディング等を通じて音楽文化遺産の保護に努める。中央大学医学部に精神史を軸に教養課程を設置。教育機関より文化功労賞授与

1989年 来日。パイロットとして環境庁の大気汚染調査に加わった後、コミュニティカレッジの定着に尽力。京都コンサートホールパイプオルガンレクチャーコンサートシリーズ1996〜1999

日本で初演された主な作品

1989年 文部科学省委嘱 交響詩”福岡三章“

1998年 京都市委嘱交響詩”京都“

2000年 朝日新聞社委嘱パイプオルガンとオーケストラのための

The ASAHI March”

2001年 W.F.A.O委嘱交響詩“まつり”

2003年 団伊久磨 未完成遺作”唐津“のオーケストレーション作曲。

2004年   オルガンと女声合唱のためのレクイエム、ミサ曲

フランドルの洗練された作曲技法とヨーロッパ、南北アメリカの文化を熟知した作品にみられるエリックコロンの優れた感性は世界的に高い評価を受けている。また第二次世界大戦の激戦地であったベルギーでの幼少体験から、近年は平和への強い願いをこめた作品も発表されている。       2001年、長崎浦上天主堂で被爆のマリアに捧げられ た“アヴェマリア“は社会的な反響も大きく、日本から世界への平和のメッセージとしてCDが出版された。日本文化や雅楽、民謡をもとにオーケストラ作品を多く手がけている。音楽、文化に関するレクチャーの言語は依頼機関に応じて英語、フランス語、スペイン語、日本語。その内容は音楽にとどまることなく、ギリシャ哲学から航空力学までテーマは豊富で現代社会のさまざまな問題を解き明かす斬新な視点を持っている。